お元気な94歳
サロモン・ペレルさん(Solomon Perel、現在はSally Perelとして活動)が初来日。
昨日来館、レーペル大使を訪問したんだ。
ペレルさんは「イスラエル人作家」という肩書きの他に「元ヒトラーユーゲント」という肩書きが。
ヒトラーユーゲント(Hitlerjugend)は1926年に設けられたナチスの青少年団体で第二次世界大戦が終わるまで続き、10歳から18歳の青少年全員の加入が義務だったんだ。
1925年生まれのペレルさん、あるきっかけからヒトラーユーゲントに加わったという。
その自伝が映画「Europa Europa(「Hitlerjunge Salomon(ドイツ語タイトル)」、「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ(日本語タイトル)」に・・・
ドイツでユダヤ人家庭に生まれたペレルさんは、ナチスの迫害から逃れる為ユダヤ人であることを隠しながら波乱の人生を過ごしてきたんだ。
今年はアウシュヴィッツ強制収容所が解放されて75年。
ペルレさんは日本に住む若者たちに「伝える」為に来日し、昨日はドイツ学園で講演をしたんだ。
それにしてもお元気なペレルさん。
年齢を伺うと94歳というからびっくり!
確かに激動の真っ只中をくぐりぬけてきたことを思えばその年齢に達することは確か。
アウシュビッツ強制収容所が解放された時は19歳だったんだ。
健康法を尋ねると脂っこい食事を控えて適度な運動を続けているとのこと。
つい最近までテニスもしていたんだって。
「日本に来たので「お寿司」が食べたいと思ったでしょうけど食べられないんだ」と明るく笑うペレルさん。
4月21日が誕生日とのこと。
「当時ユダヤ教では1日の始まりを日没からという考えから21日が誕生日となっているが、実際には20日が誕生日なんだ」とペレルさん。
なんと運命的なことか!
1月31日金曜日には京都の立命館大学衣笠キャンパスで講演も。
どうぞこれからもお元気で!=^_^=
(29. Januar 2019)
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