クリスマスマーケットで出会ったちょっと珍しいグルメ
ドイツが一番輝くクリスマスのシーズン。アドヴェントも半分が過ぎ、クリスマスはもうすぐそこですね。
最近は日本でもクリスマスマーケットが開かれていますが、みなさんは行かれましたか?
私は今年、取材も含めて10か所以上まわりました!イルミネーションがきらめく大都市の賑やかなマルクトから、田舎のほのぼのとしたマルクトまでそれぞれに魅力的でしたが、どこへ行っても、やっぱりドイツのクリスマスマーケットっていいものだなあ。。。と温かい気持ちになります。クリスマスマーケットの癒し効果は計り知れません。
さて、クリスマスマーケットのお楽しみといえば屋台グルメ。最近はグリューワインやソーセージなど定番以外にもバリエーションが増えてきました。
昨年は「クリスマスグルメ図鑑」と題して定番の食べ物や飲み物をまとめましたが、今回は各地でみかけたちょっと珍しいマルクトグルメを紹介します。
今年最初に訪れたのは、世界遺産の美しい炭鉱跡で知られるエッセン。
クリスマスマーケットの多くは伝統的にアドヴェンツ期間の4週間の開催ですが、エッセンのあるNRW州では一足早くスタートして開催期間も長めの町が多いんです。
エッセンで開かれる「インターナショナル・クリスマスマーケット」は、その名のとおり国際的なのが特徴。イタリアのパスタからアメリカのハンバーガーなど各国の屋台が並びます。
その中でもいつも長い行列ができている人気店がペルーのコロッケ屋さん
ペルーの女性たちが実演販売。とうもろこしの粉の生地でトマトソース味のひき肉を包んで揚げて…作るそばから飛ぶように売れていきます。
中は柔らかいハンバーグのよう。おいしいのですが…人の顔ほどもある大きさで、これを一人で食べきるのは至難の業です(完食しましたが!)
チェコのバウムクーヘンのようなお菓子パン「トゥルデルニーク」。
最近ドイツでもよく見かけるようになりました。のばした生地を棒にるくると巻きつけて直火で焼いています。
次に訪れたのは、ドイツ最大の日本人街として知られるデュッセルドルフ。この町では広場ごとに雰囲気の異なるマルクトが開かれます。そのなかでも一番ロマンチックなのがベンラート城。
こじんまりとしたクリスマスマルクトですが、ここの屋台は他では見られない珍しいラインナップなのが特徴。食べ物も雑貨もちょっとおしゃれなものが並びます。
ドイツでは中世を再現したクリスマスマーケットも人気があり、各地で開かれています。おすすめの穴場なのが、ボンの近くにあるジークブルク。それほど観光地化されていなくて、ゆる~りとした雰囲気がまた本物っぽくていいんです。
手押しのメリーゴーラウンドや鍛冶屋さんや工芸品の実演、妖しげな占いテントに魔女のかご屋など、ドイツの中世市はまさにドラクエの世界。機会があればぜひ体験してみてくださいね!
もしジークブルクに行くなら、ぜひ近くのボンも合わせて訪れてみてください。こちらでは都市ならではの賑やかな雰囲気のクリスマス市が楽しめます。
ボンはベートーベンの故郷。2020年の生誕250周年に向かって盛り上がっています。ベートーベンの像が立つ広場で開かれる市はキラキラおもちゃ箱のよう。様々なフルーツのグリューワインを売る屋台で飲んだオレンジジンジャーグリューワイン、とってもおいしかったです!
今年はこれが最後のブログとなります。読んでいただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとってあたたかいクリスマスとなりますように。