バウハウス旅ぐるめ1~ワイマール編
世界の建築・デザインに大きな影響を与えた総合芸術学校バウハウス。2019年は創立100周年を記念して博物館のオープンやイベントが目白押し。このミレニアムイヤーを逃す手はない、と拠点となったワイマール、デッサウ、ベルリンをめぐるツアーを決行しました(1人旅ですけども)
バウハウスについてはいくつかのメディアで記事を書かせていただいたのですが、美味しいドイツを伝え隊としては旅ぐるめもお伝えしたい!ということで、ここでは旅先で出会った美味しいものたちを中心に紹介していきたいと思います。
ツアーはバウハウス誕生の地、ワイマールからスタート。
ゲーテとシラー かつてゲーテやシラーが活躍した「古典主義の都」として世界遺産にも登録されているワイマールは、バウハウス関連の遺跡群と合わせて2つも世界遺産を有する町。1919年、ドイツ初の民主主義憲法「ワイマール憲法」が制定されたこの町でバウハウスが誕生しました。
さて、まずは腹ごしらえ。私はワイマールに来たらどうしても食べずにはいられないものがありまして。それは・・・
ソーセージ屋台 市庁舎が建つマルクト広場の、屋台のテューリンガーソーセージ!!今ではドイツ中で食べられるテューリンゲン発祥の焼きソーセージですが、ここで食べるとなぜだか妙に美味しく感じられるんです。
そして、ワイマールで一番の名物といえば・・・玉ねぎ。
広場の屋台では玉ねぎで作った飾りが売られています。玉ねぎ人形のお顔がなんとも微笑ましいですね(笑)
ワイマールでは、毎年10月に玉ねぎ祭りが開催されます。玉ねぎの飾りや玉ねぎケーキ「ツヴィーベルクーヘン」、秋限定の新ワイン「フェダーヴァイサー」など600以上の出店が並び、40万人もの来場者で賑わうという盛大なイベント。1653年から続く歴史あるお祭りで、ゲーテも常連だったそうですよ。
可愛らしいチョコレート屋さんで、ワイマールの有名人ゲーテとシラー印のコーヒーを発見しました。ゲーテはコーヒー通として知られ、カフェイン発見のきっかけを作るなどコーヒーをめぐるたくさんの逸話が残っています。
ゲーテの家のすぐ向かいには、彼が足繁く通ったレストラン「白鳥亭(Zum Weissen Schwan)」が。テューリンゲン地方の郷土料理のほか、ゲーテが好物だったというターフェルシュピッツェもいただけます。
白鳥亭は以前行ったことがあったので、今回は自家醸造の黒ビールが飲めるレストラン「Kostritzer Schwarzbierhaus」で夕食をとることに。ここは小さいサイズの料理が選べるので一人旅には最適。ワイマール名物の玉ねぎスープと、黒ビールで煮込んだグラーシュのテューリンゲン風クロース(じゃがいも団子)添えをいただきました。
最後に、ワイマールのおすすめ土産をご紹介。
地元の醸造所「Wiegand Manufactur」がつくるLYONELドライジン。コリアンダー、カルダモン、ラベンダーなど13種類のハーブを使用していて香り豊かで奥深い味わいです。バウハウスの基本色である赤・青・黄をデザインしたボトルがワイマールならではですね。
ドイツではここ数年、クラフトジンがちょっとしたブームとなっています。以前はジンはあまり好きでなかった私も、ドイツでいろいろ試しているうちにその美味しさに目覚めました。なかでもある場所で出会ったジンが史上最高!と感動したのですが、この話をすると長くなってしまうのでまたの機会に!
次は、バウハウスが最盛期を迎えたデッサウへと向かいます。