ギネス認定★世界最長のビアガーデン!ベルリン国際ビール祭り
ドイツのビール祭りといえばミュンヘンのオクトーバーフェストがあまりにも有名ですが、ベルリンにもこれに匹敵するほど楽しいビールイベントがあるのをご存知ですか? 毎年8月の第1週目の週末3日間開催される『International Beer Festival(国際ビール祭り)』は「世界最長のビアガーデン」としてギネスブックに認定されているほど大きなビアフェス。ベルリンの大通り、カール=マルクス=アレーに地下鉄3駅分の2.2kmにわたり世界中のビール屋台がぎっしりと並ぶ様子は圧巻で、まさに巨大なビアガーデンといった感じです。
23回目となった2019年は、世界90か国から約2300種類ものビールが集結。ドイツだけでも地域によって様々な種類のビールがあり、ふだんはその土地でしか飲めない地ビールもたくさんあります。それをいっぺんにあれこれ楽しめる貴重な機会とあって、ビール好きが毎年首を長~くして待っているこのビアフェス。私の周りには熱狂的なファンが多く、このためにベルリンに住んでいる、と言う人もいるくらい(笑)
まずはインフォメーションスタンドで案内図をもらい、ビアフェス専用ミニジョッキを購入。各ビールスタンドでこのグラスを出すと通常より少量の200mlのビールを注いでくれるのでいろんなビールを試すことができます。値段も2~3ユーロとお手頃。
とはいえ私は体質的にあまり量は飲めないので、調子に乗ってるとあっという間に酔っぱらってしまいます。仲間たち(この道何年というビアフェスの達人)のアドヴァイスを参考にしつつ4杯ほどいただきました。すっかりほろ酔い気分。
ビールのおつまみも豊富です。ソーセージや豚肉のローストなどドイツでおなじみの肉料理はもちろん、珍しいバルト海の料理やベトナムの春巻きや茹でピーナッツなど国際色豊か。旧東ドイツ的DDRアイス、ハンガリー風バウムクーヘンなどスイーツ系も色々。
ビアフェスの楽しみは飲食だけではありません。
会場には間隔をおいて8か所もステージが設置されていて、歌やDJによるショーが繰り広げられます。これがとってもゆる~い雰囲気で、ビールを飲みながらのんびり楽しむのにぴったり。
音楽は今時流行りのものではぜんぜんなくて、ドイツでは老若男女が知っているシュラーガーと呼ばれる大衆歌謡曲がメイン。飲めや歌えや踊れやと異様な盛り上がりをみせるステージもあって、客席との一体感は感動的ですらあります。おしゃれ度は皆無なのですが、そこがたまらなくいい!
ここ数年で驚くほど進化し、世界中からやってきたおしゃれな人たちが集まるおしゃれな店が増え続けているベルリン。その一方でこういうところもちゃんと残っているのを見ると嬉しくなってしまう私。個人的にはこっちのほうが落ち着きます。
いろんな人がいて、いろんな楽しみ方があり、自分の好きなものを自由に選ぶことができる。そんな多様性あるベルリンはやっぱり魅力的な街だなあと改めて感じたビアフェスの一日でした。
とにもかくにも、ドイツ大衆文化のリアルな一面を垣間見ることができるこのビアフェスは一見の価値あり。ぜひ皆さんも参加して、大いに飲み、楽しんでください!
■Internationales Berliner Bierfestival公式サイト