ラインガウ・ワインとグルメ旅3 【リューデスハイム】
ヴィースバーデンからスタートした「ラインガウのワインとグルメをめぐる旅」も最終回。エルトヴィレとエーバーバッハ修道院の次に向かったのは、ライン川沿いにある小さな町リューデスハイム。「ラインの真珠」と異名をもつ、それはそれは可愛いらしい町です。
古代ローマ時代からブドウ栽培が始まったリューデスハイムは、ラインガウを代表するワイン生産地。約1000年前に建てられたブレムザー城は、現在は年代物のワイングラスや道具などが展示されたワイン博物館になっています。
リューデスハイムからコブレンツまでのライン渓谷中流上部は「ロマンチック・ライン」として世界遺産に登録されるほどの美しさ。ライン川クルーズの起点の町でもありいつも大勢の旅行者で賑わっています。
有名な「つぐみ横丁(Drosselgasse)」は全長150m弱の狭い小路にワイン酒場がぎっしり。みんな 地元の白ワインや郷土料理を楽しみ、バンド演奏に合わせて歌ったり踊ったりと昼も夜も陽気な雰囲気でいっぱい。
なんと実際に使われていたワイン樽を改造したというユニークなホテルもあるんです!中を見学させてもらったのですが、バス・トイレ付で意外に広く思いのほか快適そうでした。つぐみ横丁で思う存分ワインを堪能した後にワイン樽の中で眠るなんて、ワイン好きにはたまりませんよね。
リューデスハイムにはワインのほかにも知る人ぞ知る名物ドリンクがあります。それは当地発祥のブランデー「アスバッハ」と、アスバッハ入りコーヒー「リューデスハイマーカフェー」。
町のカフェやレストランでこのコーヒーを注文すると、お店の人が道具一式を運んできて目の前で作ってくれるんです。この儀式が楽しくてテーブルの一同は大盛り上がり!まず角砂糖にアスバッハをかけ火を付けてフランベ。そこへコーヒーを注ぎ、生クリームをこんもりと盛りつけココアやチョコレートをトッピングしてできあがり。かなりアルコールのきいた大人の味わいでほろ酔い気分に。。。
町の背後はなだらかな斜面になっていて一面のブドウ畑が広がっています。その景観を楽しみながらゴンドラに乗ってニーダーヴァルトの森へ。
頂上に建つのは1871年のドイツ統一を記念したゲルマニアの女神像。展望台からは、雄大なライン川と両岸のブドウ畑、美しい町や点在する古城が一望のもと。まさに世界遺産級の絶景です!
リューデスハイムでは毎年8月にワイン祭りが開かれます。様々なワイナリーのスタンドが立つほか、音楽やダンス、ワインの女王戴冠式など様々なショーが楽しめる人気イベントです。
■リューデスハイムのワイン祭り公式HP >> https://www.ruedesheimer-weinfest.de/
この他にも夏から秋にかけて各地でワイン祭りが開催されるドイツ。特にこの時期はライン川沿いの景観が美しくておすすめです。今回ラインガウの旅で訪れたヴィースバーデン~エルトヴィレ(エーバーバッハ修道院)~リューデスハイムはフランクフルトからも行きやすいので、ぜひ観光とワインをセットで楽しんでくださいね!