ラインガウ・ワインとグルメの旅 1 【ヴィースバーデン編】
日が長く暖かくなり、ドイツを旅するには最高の季節。そしてワインがおいしい季節です!ドイツでは初夏から秋にかけてたくさんのワイン祭りやグルメイベントが開かれます。
ドイツワインの王者といえば、世界じゅうで絶賛されるリースリング。リースリングの産地といえば、有名なのがライン川一帯。なかでもラインガウ地域のワインは最高峰とされています。
世界遺産にも登録されるほどロマンティックな景観で知られるライン川。このあたりを旅するならブドウ畑と緑が美しい時期がおすすめ。今回は、ラインの絶景とともにワインやグルメを楽しむ食いしん坊の旅をお届けします。皆さんもぜひ美味しいドイツを旅してください。
まずは、ラインガウの中心都市となるヴィースバーデンからスタート!
フランクフルトからほど近いヴィースバーデンは、古くから温泉保養地として栄えた美しい古都。20世紀初頭にできた豪華な建物やホテルが立ち並び、街全体に優雅な雰囲気が漂っています。
豪華なクアハウス内には、ドフトエフスキーが一晩で全財産を失い、後に『賭博師』を執筆したことで知られる伝説のカジノも! クアハウスの目の前には有名な超高級ホテルが。世界中のお金持ちがここに泊まり、夜はカジノで遊ぶという滞在を楽しむのだとか。いやはや、いろんな世界があるものですね……
なんだか高級なイメージのウィースバーデンですが、私のような食いしん坊庶民だって楽しめるのがいいところ。世界中からセレブが集まるだけに飲食店が豊富で、各国料理はもちろん、カフェやインビス(軽食屋)、ビストロなどカジュアルなお店でさえも食レベルがとっても高い!街のあちこちで気軽にワインが楽しめるのも、優良なブドウ畑とワイナリーに囲まれたヴィースバーデンならでは。
郊外のネロベルクの丘は、ブドウ畑のなかに「金のたまねぎ」屋根で有名なロシア教会が建つ見逃せないスポットです。
世にも珍しい水力で動く登山列車「ネロベルク鉄道」に乗って丘の頂上へのぼってみると。。。
一面のブドウ畑!
ここは中世からワイン造りが続けられている修道院、クロスター・エーバーバッハ醸造所が所有する有名な畑です。
青々としたブドウ畑のなかで、美しいヴィースバーデンを一望しつついただく絶品のリースリング……こんな贅沢、たまにはいいですよね?
近くには最も美しいプールの1つといわれる「オペル浴場 Opelbad」が。バウハウスの影響を受けたというシンプルな白い建物は文化財にも指定されています。
ここのレストランでいただいた食事とワイン、すばらしくて感動しました。世界から集まる美食家に一目置かれるレストランだというのも納得。ものすごい穴場感です。
おいしい食事を堪能し、美しい景色を眺めながらプールやサウナでのんびり……なんという贅沢な過ごし方でしょうか!あまりのセレブ感におののきましたが、意外にお手頃価格(プールは5ユーロくらいから)で楽しめると知り、次回はぜひゆっくり時間をとって癒されたいものだと思いました。
セレブだけでなく庶民にも優しいヴィースバーデン。温泉好きの食いしん坊さんにはとくにおすすめですよ!
ラインガウのグルメ旅、まだまだ続きます。続きは次回!