イースター文化体験
初めまして!
昨年9月からハイデルベルク大学に留学している上智大学外国語学部ドイツ語学科3年の大橋ふみなです。
サマータイムに切り替わってから一月ほど経ちましたが、夜8時を過ぎても明るいと何だか体内時計が狂ってしまいそうですね(笑)
今回は私が過ごしたヨーロッパでのイースターについてご紹介したいと思います☆
ドイツ語でイースターはOstern(オスターン)。今年は4/19(金) ~ 4/22(月)の4日間がイースター休暇でした。日本では馴染みのないイースターですが、本場ヨーロッパでは文化の一つとして大事にされています。最も重要な休暇であるクリスマスほどではないながらも、各地でイベントが開かれたりと盛り上がりを見せていました!実はこの4日間、私はオーストリアのウィーンにいるホストファミリーのお家にお邪魔していました(ドイツではなくてごめんなさい汗)。ホストファミリーというのは、私が高校1年生の時に友好都市の交流の一環としてホームステイした時のホストファミリーで、私がドイツに留学してから既に2度、クリスマス休暇も含めお邪魔させてもらっています。有難いことに今回はイースターにまた私を呼んでくれました。
ホームステイ先で最初に私が体験したイースター文化はOsterbaum(イースターツリー)の飾りつけ。ホストシスターと一緒にデコレーションを楽しみました♪ イースターだけあって卵、ウサギ、アヒルが主な飾りで、どれも華やかで可愛らしかったです♥
イースター初日4/19(金)はKarfreitag(カールフライターク)と呼ばれ、夕飯には魚料理を出すのが一般的だそうです。魚ではなくても肉以外であることが大事だとか。なのでこの日の夕飯は魚のフライでした!
翌日4/20(土)にホストファザーと一緒に行ったのはOstermarkt(イースターマーケット)。雰囲気はクリスマスマーケットに何処となく似てますが、クリスマスマーケット名物のグリューワインはありません(笑)。その代り、イースターのデコレーショングッズ、イースターデザインの雑貨など、イースター関連のものが目白押しでした!
この日の夜にやったのはEier färben(卵の色付け)。イースターで最も有名なのはやはりコレですよね。机に広告を敷き、手袋をはめて準備完了!ゆで卵たちを色んな色に染めていきます。染めたらあとはスポンジで他の色を使いながら、模様や柄を思い思いに付けていきました。パステルカラーに染めたものにはホストマザーが専用のシールを貼っていましたが、試しに私もやってみたところ、あまりにも難しくて悲惨なことになってしまいました...(苦笑)
イースタ3日目4/21(日)の朝は前日の夜に色付けしたゆで卵を食べました!興味深かったのは卵の割り方。普通のゆで卵のように机などの上で叩いて割るのではなく、隣の人と卵同士をぶつけ合い、ヒビを入れてから殻をむいて食べました。
さぁお待ちかね、お菓子探しの時間です!朝食の後、ホストシスター2人と私はホストファザーとマザーが隠したイースターのお菓子を見付けるべく家中を捜索!なかなか見付けられない私に助け舟を出してくれたのは遊びに来ていた親戚のおばさん。ターゲットが近くにある時はheiß(暑い)! 、逆に遠い時にはkalt(寒い)! と言って教えてくれました。こんなに沢山のお菓子を頂いてしまって... ホストファミリーには感謝の思いしかありません。
日本にいたら絶対に味わうことの出来ないイースター文化を今回肌で体験させて頂くことが出来、つくづく自分は幸せ者だと感じました。ホストファミリーに本当に感謝です。けれども必ずしも全ての家庭が、これらのイースター文化を尊重し受け継いでいるわけではないのも事実です。イースターを知ることが出来た今だからこそ、何故イースター文化の継承が滞ってきてしまっている現実が起きているのかを考えていくことも必要でしょう。それはヨーロッパにおける宗教観の変化によるものなのか、格差拡大による社会構造の変化が原因なのか、それともまた他の要因なのか…。イースターという一つの行事が見せてくれたヨーロッパの今の姿。ここから更にヨーロッパのことを研究していくのも面白いかもしれません。
大橋ふみな