「自分の世界がどんどん広がるような仕事がしたい」世界へ飛び立て、女性外交官‼ 国際女性デーに寄せて
3月8日は、女性の社会参加のための環境を整え、さらなる躍進を後押しするよう国連が定めた国際女性デー。Young Germany では、これから世界で活躍していく若い外交官、ドイツ外務省のハナ・ベッカーをご紹介します。
ベルリン・シュプレー川沿いに建つドイツ外務省。屋上からはベルリンのシンボル、テレビ塔が望めます。
ここで働くハナは、現在東アフリカ外交担当、入省3年目の若い外交官。来年には在外公館に勤務することが決まっていますが、赴任先はまだ分からないそうです。「考えるだけでものすごくワクワクする」とハナは話します。
外交官を志したのは、「自分の世界がどんどん広がるような、そんな仕事がしたい」と考えたから。そして、日本の女性たちへ「これから女性の活躍の舞台はますます広がることでしょう。一緒に頑張りましょう」とメッセージを送ってくれました。
マース外相によると、ドイツ外務省では、将来指導的役割を担う新規採用専門職員の女性比率は、20年前にはまだ10-20%でしたが、今年は過去最高の54%となりました。さらに、現在の局長クラスの女性比率は45%に上るとのこと。女性が羽ばたけるチャンスは着実に広がっているようです。
ベルリンから届いたハナの外務省での日常をご覧ください!
余談その1. ビデオに出てきたクラシックなエレベーター、「パタノスター」。扉がなく、流れるように動き続ける”カゴ”部分に上手に乗り込んで利用します。乗るのにリズム感が要求されそうですね。
パタノスターは19世紀後半にイギリスで発明され、20世紀前半にはドイツでも商業都市ハンブルクなどを中心に盛んに利用さていましたが、ドイツでは1974年に新規の設置が禁止されました。しかし、パタノスター愛好者団体などが完全廃止には全力で反対していて、現在まだ動いているものについては、原則として公共の場以外でなら、保守管理の徹底や利用者講習などを条件に利用を続けられることになっています。現在、ドイツ国内で約230基が稼働中とのことです。
余談その2. やはりビデオに出てくるスタンディングデスク。昇降式で、その時々の自分に合った姿勢を選べます。歴史的な建築だけど、仕事のスタイルは最新式!
©ドイツ大使館