『ドイツ最古の大学 ― ハイデルベルク大学の学生食堂』
こんにちは!
4月に新学期が始まったばかりにもかかわらず、大量に課される宿題やプレゼンテーションに日々追われている藤井里奈です。
今回は私が留学をしているハイデルベルク大学について紹介します。ハイデルベルク大学はドイツで最も古い総合大学(ドイツでは意外と少ない)でその歴史は1386年に遡ります。創設当時は医学・法律学・神学・哲学の4学部しかなかったそうですが、現在では理系と文系を合わせて12個の学部が揃っています。昔からの学生町なだけあって、ハイデルベルクの街自体はとても小さいものの、学生や観光客でいつも賑わっています。
※留学の手続きなどの細かな説明は大使館ブログにも既に掲載されているので参照してください。
一か所に全ての学部のキャンパスがあるのではなく、町の至る所に各学部のキャンパスが散っているのが特徴です。旧市街から一番遠い医学部のキャンパスまではバスで約15分かかることもあり、文系と理系の学生が顔を合わすことはあまりありません。唯一あらゆる学部の学生が集うのが、タイトルにもある通り「学生食堂(Mensa-メンザ)」です。
中でも一番有名なのが旧市街(Altstadt-アルトシュタット)にある「Zeughaus Mensa im Marstall-ツォイグハウス・メンザ・イン・マーシュタル」です。名前にもあるMarstallが厩舎を意味するように小屋のような建屋になっているのが特徴です。
中に入ってまずあるのがこの機械。食堂での支払いは全て学生証で行うため、チャージする必要があります。(大学関係者以外にも現金で支払いをして食堂を使用することはできますが、かなり割高になります)
料理は全てブッフェ形式で自分で食べたい量を自分で装います。
食事のメニューは毎日変わります。
ドイツでのご飯を写真に収めるときにいつも困るのがなんといっても「色」です。“インスタ映え”という言葉が存在するくらい料理の見た目にこだわる日本に対して、ドイツでの食事系はお肉の茶色系、ジャガイモの黄色系、基本的にこの二色からできているといっても過言ではありません。前回のブログでもドイツ料理を取り扱った通り、その種類は多いし、味は美味しいのですが…(^-^;
デザートやビーガン専用のコーナーもあり、その種類は大変豊富です。
そして中央のレジでお会計を済ませます。
食堂の奥にはバーがあり、ケーキや軽食、飲み物を買うことが可能です。アルコールもビールのみならず、ワインやカクテルなど一通り揃っていて、一瞬ここが大学だということを忘れてしまいそうになります。
食後はトレーをベルトコンベアの上に置いて返却します。全てセルフサービスですが、清掃を担当してくださっているスタッフがいるため机は常に清潔です。
ここまで紹介した食堂は夜の24時まで(食事は22時まで)使用することができます。夜になると中庭がライトアップされ、食堂の周りは夜まで賑わいます。
これが大学だなんて… 素敵すぎませんか!?こんな憩いの場があれば、どんなにたくさんの課題もこなせてしまいます!
種類が豊富なのに安くて美味しい食事に夜遅くまでやっているバー、そして友達といつまでも過ごすことができる中庭... (ちなみに図書館は25時までやっています)今回こうしてブログを書いてみて、ハイデルベルクがいかに「学生に優しい町」なのかということを改めて実感しました。
藤井里奈