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ドイツ映画『5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生』
-夢を叶えたい全ての人に送る映画。
ここはドイツ、ミュンヘン。サリヤ・カハヴァッテは先天性の目の病気で普通の人の5%しか見えない。それでも、一流ホテルで働くという夢を叶えるため、目が見えないことを隠して5つ星ホテルで研修生として働き始める。
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誰でも夢を見る。あんな人になりたい。あそこで働きたい。ああなれたらいいのに…
夢を現実にする人とできない人の違いは、自分をどこまで信じられるか。自身にどこかで「自分にはできない」、と限界の壁を使っているのではないか。
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サリヤは違う。目がほとんど見えない状態で、どんなに逆境にあっても自分を信じ、夢を信じて突き進んでいく。
もちろんそこに困難がないわけなんてない。何度も心が折れそうになる。それでも自分ならできる。大丈夫。そう信じて前に進む。努力をし続ける。そのひたむきな姿勢にいつしか自然と涙がでてくる。
そして自分自身を振り返る。わたしは「努力した」と人に胸を張って言えるほど頑張っただろうか。
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「実話に基づく話」であるため、最終的にうまくいくと言うことは前提としてわかっている。しかし、彼が成功するまでにどんな苦悩があり、どう乗り越えて行ったのかを見ていると自分も頑張らねば、という勇気をもらえる。仕事に恋に夢を追っていく姿が心を打ってくる。
「不可能」なことなんてないのではないか。ただ、自分で決めつけているだけなのではないか。そんな風に思えてくる。
この物語のポイントは3つあると思う。
一つは実際の話だということ。
努力すればきっと夢に近づけること。
そして、人は一人では生きていけないということ。
夢を叶えるため、想いを伝えるために時にウソは必要なことがある。しかし、ウソを隠し続ける自分にもいつか限界がくる。プツリと糸が切れてしまうことがある。ウソがばれてしまった時に相手がどう感じるか。糸をまた紡ぎ直すための友人と家族の支えほど力強いものはない。
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この映画でわたしは、サリヤの友人の支えに感動をした。お互いに支え合って、補って、研修や試練を乗り越える。サリヤのために研修後も一緒に練習に付き合う。いっぱいいっぱいで壊れそうなサリヤを自然の中に連れ出したシーンには涙が溢れ出した。
時に笑え、じわりと来る。
明日を生きる勇気をくれ、夢に近づける後押しをしてくれる映画。
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監督:マルク・ローテムント『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最後の日々』
出演:コスティア・ウルマン『誰よりも狙われた男』 ヤコブ・マッチェンツ『シャトーブリアンからの手紙』 アンナ・マリア・ミューエ『青い棘』
2017年/ドイツ/ドイツ語/111分/シネスコ/原題:Mein Blind Date mit dem Leben/
原作:MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN(サリヤ・カハワッテ著)
配給:キノフィルムズ/木下グループ
公式サイト:http://5p-kiseki.com/
2018年1月13日(土)より新宿ピカデリー角川シネマ有楽町ほかにて全国ロードショー