Kaffeeform
デザインファンの皆様、こんにちは。
今回は、元気が出て、目が覚めるような刺激的なテーマ(コーヒーのことです!)で、記事を書こうと思います。
コーヒー。ドイツは現在世界で有名なコーヒー消費大国ではありませんし、このレポートを書いた後もその事実が変わることはないでしょう。でも、ドイツ人はコーヒーをたくさん飲むのです。そのため、かなりのコーヒー抽出かすが出ます。この「抽出かす」がこの後いったいどうなるのか、また何かに再利用することはできないのか、皆さんは考えたことがありますか。
ベルリンの新コーヒー会社カフェフォルムの創設者、ジュリアン・レヒナーが、北イタリアでデザインの勉強をしていた最中に、このことが大変気になりました。そしてどのように、この再生可能な未使用廃棄物をリサイクルし、有益な原材料にするのかを考えました。また、それを実現しビジネスとして良い結果を出すために、ジュリアンは専門家や科学者の協力を得ながら研究を重ねました。
開発から3年、ようやく原材料が出来上がりました。
ジュリアンはコーヒーカップを丈夫にするため、リサイクルされた植物性バイオポリマーと木材の混合物を粘着剤に加えました。そしてカップを食洗器に適したものにして、日常使用に耐えられるようにしました。ベルリンに戻ってからは、地元の飲食店とネットワークを結成し、コーヒー抽出かすを数週間にわたって収集しました。提供された抽出かすは、広げて乾燥させ、大きな袋に梱包されます。
最初に開発されたエスプレッソ用カップは2015年に発売されました。
6杯分のエスプレッソに使ったコーヒーが、1つのコーヒーカップに生まれ変わります。
ジュリアンはビジネス展開のために、ベルリンの有名デザイナーの他に、障がい者のための作業所モザイク – ベルリンと共に仕事をしています。今ではカプチーノ用カップも追加して生産されています。
ベルリンの20カ所のカフェやお店でカップを購入することができ、時にはこのカップで熱いコーヒーが提供されることもあります。また、カフェフォルムは早期に外国での販売代理店のネットワークを確立しました。今では日本でもこのコーヒーカップを買うことができます。これから先、さらに多くの製品が販売されると思いますので、「コーヒー抽出かす」が次は何に変身するのか、楽しみにしていましょう。
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