メタル大国!ドイツのヘヴィメタルシーン
夏だ!フェスだ!!
ドイツでも夏は各地で沢山の音楽フェスが開催されます。
中でもアツいのが、
そう!メタルフェスです。
ドイツと言われると、どうしてもベートーヴェンだったりバッハだったりクラシック音楽のイメージが強いのですが、実はジャーマンメタルというサブジャンルがあるくらいのメタルの聖地でもあるのです。
ドイツはもちろんヨーロッパ、世界各地からメタラーが集まって来る、熱(苦し)い2大フェスをちょっと鼻息荒めにご紹介します!
メタラーの皆さん、来年の夏休みのメインイベントにご検討ください。
Wacken Open Air(ヴァッケン・オープンエア)
まずはこちらの動画をご覧ください!
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州のWacken(ヴァッケン)で毎年7月末~8月頭に開催されるフェスです。毎年この時期になると、のどかな景色に似つかわしくない黒い集団がヴァッケンを埋め尽くします。
1990年に地元のバンドが始めたヴァッケン・オープン・エアですが、徐々に参加バンドも増え、1997年にはヘッドライナーにロック界のレジェンド、モーターヘッドを迎えるまでに成長。現在では世界最大級のインターナショナルメタルフェスとしてその名を轟かせ、7万5千人もの来場者を誇ります。
ここ10年間は毎年チケットが売り切れているほどの人気ぶり。
左が今年、右が第1回1990年の手作り感あふれるポスター。
今年もアリス・クーパーやトリヴィウム、アクセプト、マリリン・マンソンと有名どころがズラリ!でしたが、すでに来年のラインナップ第1弾が発表されています。すでに決まっているのはアモルフィス、ナイトウィッシュ、アークエネミー、エピカなど…血が騒ぎますね。
来年は8月2日~4日に開催されます。チケットの購入はお早めに!
Summer Breeze Open Air(サマーブリーズ・オープン・エア)
ヴァッケンに規模こそ劣るものの、国内外にその名を知られているサマーブリーズ・オープン・エア。爽やかそうな名前とは裏腹に、こちらも熱苦しいほどの熱狂ぶりを見せます。
バイエルン州のDinkelsbühl(ディンケルスビュール)で行われるこのフェスは1997年に始まり、ヴァッケンの後を追う形で年々成長。
8月15日から開催される今回はヴァッケンにも出演したメガデスやアモン・アマスに加え、Korn、チルボド、ナイルなどなど20周年に相応しいビッグネーム揃いです。
サマーブリーズのラインナップは、12月にアドベントカレンダー形式で発表されていきます。(アドベントカレンダーとは、クリスマスまでチョコレートなどが入った小窓を毎日一つずつ開けていくカウントダウンカレンダーのことです。)
ちなみにラインナップはもちろん、おすすめの楽曲や会場のマップなどが見れるサマーブリーズのスマートフォンアプリ(無料)もあるので、興味のある方はダウンロードしてみてください!
http://www.summer-breeze.de/de/
フェスではアメリカや北欧を中心に世界各国のバンドが集まるけど、ドイツ本国のバンドって一体どんなのがあるの?と思っている方もいるはず。
最後に最近のドイツのメタルシーンを牽引するバンドをいくつかご紹介します!
筆者の好みが若干反映されてしまっている点はご容赦ください…。
Equilibrium
日本でもファンの多いエクリブリウム。ミュンヘン出身の彼らはドイツのフォークミュージックを取り入れた音楽性が特徴。今年3月には悲願の初来日を果たしました。
下のビデオはオクトーバーフェストにインスパイアされた楽曲と学生のコンパとは比べものにならないほどの飲みっぷりにゲルマン魂を感じざるを得ません。
Die Apokalyptischen Reiter
1995年ワイマールにて結成。メロディックデスメタルに分類されるものの、バイオリンや古楽器などを多用した唯一無二のドラマティックなサウンドが持ち味です。
8月末にはニューアルバムの発売も控えています。
Callejon
疾走感のあるリフと遊び心溢れる曲作りに定評があるNRW州出身の5人組カレホーン。
ベルリンのギャングスタ・ヒップホップグループK.I.Z.やジャーマン・パンク界の雄 Die Ärzteなどとのコラボも意欲的に取り組んでいます。
ドイツ語のスラングを知りたい方は歌詞を見てみるといいかも。
7月末に発売した新しいアルバムから最新のMVをご紹介します!
Beyond The Black
女性ボーカルのシンフォニックメタル(クラシックの要素を持つメタル)ということでWithin TemptationやNightwishと比較されますが、2014年に結成したまだまだ若い6人組。
結成してすぐにヴァッケンへの出演も果たし、今後の成長が大いに期待されているバンドです。
Beyond The Black以外はいずれもドイツ語の歌詞がメインなので、ドイツ語学習にも◎
その他にも、9月に来日予定のEskimo CallboyやHeaven Shall Burn、Caliban、Subway To Sally、Powerwolf、Winterstorm、Saltatio Mortisなどなど…
チェックしていただきたいバンドばかりなのですが、説明するよりも聴いてもらった方が早い!ということで、最近ノリに乗っているバンドからベテランまで、ドイツのラウドシーンをSpotifyのプレイリストにまとめてみました。
https://open.spotify.com/user/jueet_hagedis/playlist/736vW1pNyu8cCGvo1vqsWc
ぜひお気に入りを見つけてください!