Nightjetに乗ってみた(ドイツの鉄道)
どうも。ここで何を書けばいいのかわからなくなる時はとりあえず鉄道ネタに逃げますドイツの鉄道とかだいすきクラブ会長兼Bonn留学中の石川です。電車はなんで遅刻した時に限って定刻発車するのでしょうか...
この間T.Yさんに遅れて4ヶ月、私もオーストリアに行ってきたんですよ。なかなかぼっち旅の行動範囲が広がってきているなあって...ドイツ語圏最大の観光都市、ウィーンちゃんと行ってきました。
実はというもの、最近リニューアルされたと、ヨーロッパ鉄道業界で評判だった夜行列車EuroNightに乗ってレールの音を聞きながら寝たいなあ...でも治安が心配だな、そもそも観光下手なのにウィーン行ってどうしようとだいぶ二の足を踏んでいたのですが、テスト期間直前に乗ってみました。
夜行列車は日本だとあまり見なくなってしまいましたが、ヨーロッパも例外ではなく、2016年にDBが夜行列車を廃止して以来、ドイツではオーストリア連邦鉄道(ÖBB)がNightjetという名前でリニューアルして頑張っています。
予約はオーストリア連邦鉄道のホームページから早割でボンウィーン間が最安39ユーロ。見たときにはほとんど売り切れていて、すごい人気でしたね。基本はコンパートメントの座席で、ちょっとお金を積めば、簡易寝台や寝台車にもアップグレードできます。寝て朝食も食べてみたかったので、私は簡易寝台に。
ここからだと、ウィーンやインスブルックへの路線があります。料金は一定ですね。
予約したチケットをプリントして、ボン中央駅のホームで待っていると来ました。ÖBBの機関車です。DBよりもちょっと丸くて可愛らしいフォルム。オーストリアご自慢の高速列車Railjetもこれで引っ張っています。
チケットに印刷された車両を見て自分の席を確認。ヨーロッパあるあるの「デザインが車両によって違う」も経験しつつ今日泊まるコンパートメントに入ると、ちょっとクラシカルな簡易寝台の座席がありました。
車両はÖBBが元々所有していたものを使っているみたいです。Nightjetオリジナルデザインのミネラルウォーターのボトルも。オーストリアの水道水はすごい美味しかったのを覚えています。
しばらくするとオーストリアドイツ語を喋るÖBBの車掌さんが切符を確認。一通りの設備の説明やコンパートメントのカギの掛け方とか(セキュリティは大丈夫そう)、明日の朝食についてくる飲み物(コーヒーかお茶)を聞いてくれます。寝台車だと朝食のメニューも選べるそうです。
フランクフルトで人が乗った後、座席をするする畳んで簡易ベッドにしてくれました。ベッドメイキングは車掌さんのお仕事。毛布やシーツもナイトジェットのオリジナル商品。持って帰りたかったです。
ベッド自体は170cmぐらいの私でちょうどよかったぐらいなので、187cmあるメンバーや他のドイツの殿方にはちょっと小さいのかなと思いました。隣のおじさんも足を曲げて寝ていました。ただ本当に普通の寝台車と遜色はありません。
ドアとカーテンを閉めれば本当に静かになるので、眠りが浅くても大丈夫そうでした。耳栓とかアイマスクも持ってたんですけど、いらなかったです。やっぱり寝台車って寝ているとレールの継ぎ目のガタンゴトンがちょっと耳に入ってくるのが快感ですね。レールの上に直接、電車で寝ているんだって感じです。曲がるときのあの遠心力もたまらないものです。
ちょっと他の車両も撮りたかったんですが、Wifiが無くて携帯をいじることもなく寝落ちして、気がついたらオーストリアのリンツにいました汗。車掌さんに起こされてベッドをたたんでもらって、朝食をもらいました。車掌さん曰く「豪華なやつ」らしい朝食は、頼んでいた緑茶にパンと、ジャムとバターがついたというちょっとシンプルな感じでしたが、美味しくいただきました。偶然2個もらったバターが、生クリームだけで作ったような味がして本当に良かったです。よく見たら全部オーストリア産でした。
シャワーも備えつけの車両もあるので、普通のバスと比較してもちょっと使いやすかったです。寝台車になれば、専用のバスルームも付くそうです。
やっぱり夜行列車は同じコンパートメントの人とも話せるのがいいですね。旅行で来た人とか、ウィーン出身の人など色々聞けました。ナイトジェットは旅行者にも人気で、ドイツ語が話せない人もたくさんいました。T.Yさんも言っていた通り、オーストリアの人は結構優しいというか親切にしてもらいました。ドイツももちろん親切なんですけどね...
しばらくオーストリアの景色を眺めていたら、その勢いでウィーン中央駅に到着。モダンな駅舎です。ウィーンの地下鉄もすごい良かったです。ちょっとリッチな感じ。とにかくウィーンは綺麗な街でした。
友達は大体長距離の移動は長距離バスか飛行機ですが、夜行列車は朝食もつくし、寝転ぶこともできるし、やっぱり朝起きたら街の中心地についているってすごい贅沢ですね。というわけでウィーンに行ったのに全く街並みが出てこない変な旅行記になってしまいました。
ナイトジェット、Wifiがなかったりコンセントが少ないのは少し不便ですが、旅行でウィーンからドイツに行くときにも役立つかなと思います。なにより本場の夜行列車に乗るというのもすごいいい経験になりました...ではでは
9. Juli 石川輝