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クラシック音楽だってクラブみたいに楽しみたい!VRでも体験できるコンサート「Klassik underground」

Moritzbastei

どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。

 

みなさんはクラシック音楽がお好きですか?

 

私はぶっちゃけ、今の今までま〜ったく興味がありませんでした!

ゲヴァントハウスオーケストラという世界的に超有名なオーケストラのいる街、ライプツィヒに住みながらも、です。

 

というのも「クラシック音楽はつまらない」というイメージがすごくあって…

小学校の時にオーケストラの演奏会などに社会科見学で連れて行かれた時のイメージを今日まで引きずってきた感じです。(笑)

 

しかし、そんな私も「おっ?」と気になるイベントがライプツィヒで開催されたので行ってきました!

 

クラブでクラシック?「Klassik underground(クラシックアンダーグラウンド)」とは?

このイベントはその名の通り、「クラシック音楽を地下のクラブで楽しむように気軽に楽しめるコンサート」として2015年から発足した大人のためのイベントです。普通のオーケストラでは味わえないようなコンサート体験が人気を博し、開始以来クラシック音楽ファンやもっと気軽にハイカルチャーに親しみたい層に好評を得ています。

Moritzbastei

このイベントがおもしろいのは、会場が若者に人気な本物の「クラブ」であること。

 

それだけではありません。会場である「Moritzbastei(モーリッツ・バスタイ)」は普通のナイトクラブではなく、もともと1974年にライプツィヒ大学が建て直しをして以来、学生運動の中心地として使われてきたとても歴史のある建物。しかも、ライプツィヒで唯一古代から残っている現存の「要塞」なんです。これだけで行く価値大アリだし、素敵すぎます〜…!!

Moritzbastei

内装も魅惑的!

モーリッツ・バスタイは自由ドイツ青年団によって文化の中心地として発展し、1982年からはライプツィヒ大学公認の学生クラブとなりました。

 

1993年からはモーリッツ・バスタイ・ファウンデーションによって商業施設として運営されていますが、今でもライプツィヒの文化の中心地として世界中からさまざまなアーティストをゲストに迎え入れ、独自の発展を見せています。

Moritzbastei

もちろんバーもあります。

クラシック音楽のコンサートって、おしゃれなレストランやホテルとかホールで開催されるイメージしかなかったので、ナイトクラブで開催されるというのがすごく意外!建物自体も素晴らしいし、始まる前からとてもワクワクでした。

 

ゲヴァントハウスオーケストラ定例演奏会後のアフターパーティー!

会場

Klassik undergroundの粋なところは、ゲヴァントハウスオーケストラ定例演奏会後のアーティストを招いてアフターパーティー的な演奏を観ることができる点です。

 

会場はゲヴァントハウスオーケストラの目と鼻の先にあるので、本当に定例演奏会が終わった後にアーティストがここにやってきて演奏をするんです。こんなレアな演奏が観れるなんて、本当贅沢…!

 

私が訪れたコンサートは、フランスのピアニストジャン=イヴ・ティボーデ(Jean-Yves Thibaudet)さんが出演。私はクラシック音楽のことなにも知りませんが、家に帰って調べたらWikipediaにも日本語で情報が載っているような超スゴイ人でした…

 

ジャン=イヴ・ティボーデ

ジャン=イヴ・ティボーデさん

 

ファッション界にも通じている方だそうで、衣装はヴィヴィアン・ウエストウッドから提供されているそうです。このジャケットが似合う人ってなかなかいないですよね。スニーカーでカジュアルなのに品があるし、アクセサリー、色の組み合わせ、シルエット、正直なにもかもが完璧で惚れ惚れしてしまいました。美意識の高さが半端じゃないことがすごく伝わってきます。

 

「ファッションはもちろんアートだと思う」と語っていましたが、実際にセンス抜群でとてもオーラのある人でしたよ。

 

演奏

力強く軽快な演奏でした!

 

後ろ姿

どっから見てもサマになる…

 

クラシックど素人の私から観ても、かなりレベルの高い演奏で終始感動しっぱなし!

クラシック音楽がこんなにライブ感に溢れ、軽快で力強くてワクワクするものだったとは知りませんでした。いや、本当になんか目覚めちゃった感じがあります。

 

ジャズ演奏

終盤はジャズバンドでの演奏も!

 

この演奏では終盤ジャズバンドも登場。生ライブの躍動感とジャズの複雑なリズムの良さに触れることができて今まで抱いていたジャズのイメージを覆されました!今まで自分が触れてこなかった新しい音楽のジャンルの良さを知れて、本当行って良かったなぁ〜と。

 

もっとクラシックを身近に!VR映像も制作

撮影

Klassik undergroundの理念通り、クラシック音楽をクラブで楽しむことによって実際にクラシック音楽を身近に感じれるようになりました!本当に素晴らしい活動だと思います。

 

そんな彼らはさらに、テクノロジーの力を借りてクラシックコンサートをもっと身近に体感できるようにVRでのコンサート映像制作も手がけています。360度カメラでのコンサート映像はサイトからも観れるのでぜひチェックしてみてください!

Klassik underground

クラシックコンサートをVRで体験できる。

私も先日オーストリアで体験してきたのですが、とてもリアルでおもしろかったですよ!

ライプツィヒにいなくても、日本でもどこでもこのようなレベルの高い演奏を楽しめるようになるなんて素敵ですね。

 

それにしても、このコンサート以来ライプツィヒでクラシックのピアノコンサートに行ったりしていて本当にハマっちゃった感じがあります。(笑)

 

こんなレベルの高い良質な演奏を手軽に、家から徒歩15分のところで観れる環境にいるこのスゴさに今更気づいたわけです…。こりゃあもっと楽しまないともったいない!

会場

というわけで、これからは毎週末クラシックやジャズの演奏会に顔を出してみることにしました!(ハマりやすいのです…)

 

おすすめのアーティストや演奏会などあればぜひ、ツイッターで wasabi( wasabi_nomadik) 宛にお教えください!

 

Klassik undergroundは定期的にコンサートを開催しています。次回は6月18日の夜9時から…!ゲヴァントハウスオーケストラの音楽家たちがバッハの演奏をするようです。ライプツィヒにお越しの際はぜひ旅程に組み込んで、訪れてみてくださいね!

 

◎Klassik underground公式サイト:http://www.klassikunderground.de


【 wasabi のプロフィール】
wasabi
ドイツ・ライプツィヒを拠点に活動中のフリーランスのライター・翻訳家。ブログ「WSBI」ではフリーランス関連情報、ノマドなライフスタイルを発信中!

著者紹介

wasabi

1991年7月1日生まれ東京出身。(本名:藤沢祐子)2014年獨協大学卒業後、新卒でフリーランスの日英翻訳家/ライターとして2015年春にベルリンに拠点を移して活動。現在は翻訳家・ライターとして各種メディアやブログを中心にドイツ移住情報やテクノロジーを使って楽しく生きる自身のノマドなライフスタイルやオピニオンを発信中。2016年2月にはTEDx Youth@Kobeへの登壇も果たし、自身のメッセージを国内外共に精力的に伝えている。

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