Japanisch (lernen & lehren) im Saarland
Servus. Unn?(やあ、元気?ザールラント、ドイツ南部、オーストリアでよく使われる挨拶です)どうも。この挨拶が未だに聞き取れなくて、ずっとsehr los(強いて言うなら、スーパーレッツゴー?)と言っていたSaarland留学中の石川です。
さてさて私は通っているザールラント大学にはいわゆる日本学専攻 "Japanologie"はありませんが、計算機言語学専攻"Computerlinguistik"の学生や情報学専攻の生徒さんを中心に向けて、語学講座を担当する部門"Sprachenzentrum"で日本語講座が開講されています。私は通常の授業に加えて日本語の講座のアシスタント的な何かをしています。他の大学と違いザールラント大学はあまり日本語に関しては有名ではありませんが、日本語講座を履修する生徒さんも一般的な大学に比べて比較的多く、更にとても話せる人も多いので驚いています。
ドイツの大学で開講される語学コースは私が受けているものも含めて、読解を重視している日本の大学の第二外国語的なアカデミックな面もある中で、口語的な表現も教えたり、課題もプレゼンなど実際のコミュニケーションも重視している雰囲気があります。授業では折り紙や正月の遊びとして、福笑いなど文化学習(私は息抜き)もちゃんとしています。
ただ、もちろん日本語はドイツではマイナーな方の言語なので(交換留学も、ドイツ人はだいたいビザがいらないEU圏内)、教科書はちょっと古めです。「ワープロ」も普通に出てきて先生が「ここはパソコンにします」と話していました。
授業では初中級でもわからない表現が出てきてヤバイです。この間も「する」の尊敬語が思い浮かばなかったです...
生徒さんはというと、日本語講座を取った理由は本当に様々です。日本でも「週刊少年ジャンプ」などの少年誌が世界中で人気という報道がありますが、ドイツ人が日本に興味を持ったきっかけは本当に様々です。
「高校のプログラムで日本人留学生に会ったから」や、「美術学専攻で日本の建築(丹下健三など)に興味がある」、「日本のゴシックなアニメ(ベルセルクなど)が好き」、「経済学専攻で日本の経済を学んだのがきっかけ」など本当に色々です。
タンデムなどで親しくさせていただいているのがこの方々。この人たちは全員中級以上で、日本にも留学経験があってとても話せます。ドイツの大学は、留学が自由にできていいですね...
私も含めドイツに交換留学でくる方達も、日本語講座の生徒さんを通して現地の人間関係を広げる感じが多いです(ちなみに私も知り合いの3分の1ぐらいは日本語講座から広がった人たち)。
だからこれからドイツに交換留学で来る人は、「日本語だけで話しちゃうんじゃないか」という心配をせずに、日本語講座に顔を出してみるのもいいかもしれません。これからもちょくちょく載せていきます。ではでは。
16. Januar 2017 石川輝