ひとりぼっちの成人式
どうも。ドイツに来るまでドイツ人という者が存在することが信じられなかったSaarland留学中の石川です。
一応私たちのチームの紹介文にもある通り、私たちは大学2年生です。(中学生は小学生に「お前2年だから俺たちより子供だな」って言われるけど、これが大学生になるとぱたっと言われなくなって代わりに「大人だからお年玉くれ」って言われるんですよね...)私は大学に18で入ったので今年度で20歳になりました。さあ20歳になって経験することといえばサークルの大学生ノリ生ビールは水だぜ飲み会と、タイトルにもある通り成人式ですね。この間うちの地元と母校でありました。
ただもちろん私は留学しているので、残念ながら出られませんでした。ドイツには成人式という概念がないので(大使館さんの公式ブログでは以前"Jugendweihe"という式典が紹介されていたのですが、言われていた通りこれは旧東ドイツ地域だけみたいで西側の人は全く知らないです)、大学2年で留学する人あるあるのこの寂しさはちょっとピンとこないみたいです。ただ幸運にも私はちょうどその頃誕生日だったので、友人の提案もあり寮の友人を集めて自分の誕生日会兼成人式を開くことにしました。
ドイツでは誕生日会は誰かに開いてもらうものではなく、自分がみんなに感謝を伝えるために開くそうです。これも私事ですが誕生日会は7歳の時にやったきりで、その後引きこもったり受験だったりと呼ばれることもなく実質経験ゼロでした。ちょっとドキドキしつつ、他のブログの作者様も参考にしつつ、準備を進めました。プロセスに示すと...
1:招待する(直接だったりFacebookのイベント機能を使ったりしました)
2:お菓子、ケーキの希望を聞く(ケーキは私好みでいいらしいです)
3:お菓子、飲み物を買う、ケーキを友達に作ってもらう
4:飾り付けを買う(学生の場合はそこまで重要じゃないです)
5:当日会場の飾り付けをする(ちょうどテストや部屋の不具合もあってバタバタしていました汗)
6:お祝いする
お店にもドイツでの成人である18歳から、キリのいい30、40、50、60、70歳を中心に色々な誕生日グッズが揃っています。数字のろうそくや風船、ケーキスタンドやカップケーキ制作キット、他にもお金を模したカードやほとんどの年齢に対応したバースデーカードも。いかにドイツの人が誕生日を大事にするかわ分かりますね。
当日はなんだかんだで20人ぐらい来てくれました。感謝感謝。特にプログラムも決めていなかったのでぐだぐだしつつキャンドルナイトしたり手紙をもらったり。
友人は仕事があるのに2つケーキを作ってくれました。ブルーベリータルトとハートのやつはにんじんケーキ。ドイツでは誕生日を迎えた本人が切るそうです。とても美味しい。
13年ぶりなのでプレゼントもすごい久しぶり。手紙、白ワイン(飲んだ)と赤ワインとラインラントの地場産ブランデー"Asbach"(コーラに合うらしい)とか私の大好物のハリボーも。なんだかちょっと感動しすぎて感情にならなくてすごいドライな表情をしてしまった...マシュマロのセットや私が日本人なのかピカチュウの靴下(横浜でも売っていたやつ)もくれてこれぞ感無量。
みんな日本語全く喋れないし私もドイツ語まだまだだし、来てくれたのは彼の美味しいケーキ狙いかって下衆の勘ぐりもしているけど、本当にありがたいです。成人式よりも楽しい思い出できました...Danke sehr für eure warme Freundlichkeit
しかし13年ぶりの誕生日会をドイツでやったなんて7歳の自分は思っていたのかしら...
DewaDewa
23. Januar 2017 石川輝