ホーリー・シット・ショッピング (Holy Shit Shopping)
ホーリー・シット・ショッピング (Holy Shit Shopping)
デザイン・ポップアップ・ストア・クリスマスマーケット
今回の記事では、ドイツで開催された、特別なデザインクリスマスマーケットについて、書いてみたいと思います。そのマーケットは、“ホーリー・シット・ショッピング”と呼ばれるマーケットツアーです。
このマーケットは、クリスマス前の時期の4週間にわたって、ドイツの4都市で開催されています。今年は、11月26日のケルンから始まり、翌週はベルリン(12月3日、4日)、その後は、シュツットガルト(12月10日、11日)、そして、クリスマス前の最後の週末は、ハンブルグ(12月17日、18日)です。
ホーリー・シット・ショッピング・クリスマスマーケットは、12年前の2004年に2人の創設者、ウルリケ・カビル(Ulrike Kabyl)と、ハリエット・ウドロイ(Harriet Udroiu)によって、初めてベルリンでのみ、開催されました。その年は、50人のデザイナーたちが参加しました。そして1年後には、出展者も訪問者も2倍に膨れあがったのです。2006年には、ハンブルグが追加され、さらに1年後には、シュツットガルト、2008年にケルンが追加されました。
マーケットの規模は大きくなりましたが、幸いにも、誰1人として品質を損うことなく成長しました。ケルンでは、2,700平方メートルのスペースに140人、シュツットガルトでは、3,000平方メートルのスペースに170人のデザイナーと出展者がありました。また、ハンブルグでは、総スペース7,000平方メートルに300人、さらにベルリンでは、総スペース8,000平方メートルに340人もの参加者があり、彼らのおもしろく、素晴らしい作品たちでマーケットは賑わいました。訪問者の数も増え、今年はたった2日で、18,000人もの人がベルリンマーケットを訪れました。友達や、親戚、自分のために一風変わったクリスマスプレゼントを買ったり、おいしい食べ物を食べたり、HSSラウンジでDJの音楽を聴いたり、また、バーで温ワインを飲んだりして、マーケットのいい雰囲気を楽しみます。
マーケット内は、ファッション、ジュエリー、家具、プロダクトデザイン、そして、美術品や写真、本や紙などに分類された、さまざまな作品があり、訪れた人すべての人達が、何かしら気に入ったものを探せるでしょう。また、2013年から、食べ物、珍味の分野がリストに追加され、オーガニックティー、手作りのチョコレート、リキュール、さらには自宅用のビール醸造セットを、楽しめるようになりました。これだけあれば、何も買わずに家に帰るなんて、できないのではないでしょうか?
主にドイツの出展者たちで始まったこのマーケットは、毎年、年を追うごとに国際的になっていき、国際色豊かなマーケットになりました。多くの関心のある人たちに向けて、作品を提供するために、ドイツ以外の国から、多数の参加者たちが、毎年マーケットに申し込みをしています。
次の年は、どんな新しいものがでてくるのか、誰もが皆、好奇心でいっぱいかもしれません。大事な人達や、自分用にも、お気に入りの1点を見つけるため、来年もまた、マーケットに足を運んでみる価値はきっとあるはずです。
読者の皆様が素敵なクリスマスを過ごし、健康で幸先のよい2017年(平成29年)、酉年のスタートをきれることを願っております。日本のどこかのクリスマスマーケットで、温ワインを楽しめるといいですね!
また来年お会いしましょう。
トルステン・ヒューレン
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