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閑話休題。ドイツ一週間南下旅!②

閑話休題。ドイツ一週間南下旅!②

こんばんは。T.Yです。十一月序盤だというのに早速雪が降る&積もるのダブルコンボをかまされて、これからやってくるであろう冬本番におびえている今日この頃です。

この頃は大学の別の友人が留学しているバンベルクに日帰り旅行したくらいしか大きな出来事がないので、今回は今の今まで書いておきぱなっしにしていたドイツ一週間南下旅の続きの記事を掲載しようかと思います。

あ、ちなみに、前回の「ドイツの大学生は机を拳でたたく」という事についてバディから話を聞いたので補足しておくと、あれはドイツとオーストリアでしかやっていないことなんだそうですよ。(ほかのヨーロッパ諸国は拍手が普通らしいですね) けれど、何故ドイツとオーストリアだけが机を拳でたたくスタイルになっているのかは純ドイツ人のバディでも知らないそうです。そういう習わしだからやっている、という事でしょう。

では、南下旅の記事にどうぞ。↓

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こんにちは、T.Yです。今回は、前回の続きで三日目からのもようを書いていきたいと思います。

三日目は、ヘッセン州の州都であり、ドイツ一の金融都市としても有名なフランクフルトを観光しました。
私も当初持っていたのはそんな「ビジネス街」というイメージだけだったのですが、よくよく調べてみるとフランクフルトは文豪ゲーテの生地であったり、博物館がたくさんあったりと歴史と文化の根付く街でもあると知りました。早速名所を回ってみたいと思います。

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フランクフルト中央駅です。線路がたくさん並んでいます。モダンでかっこいいです。中央駅を出て目の前のカイザー通りは、様々なお店が立ち並ぶショッピングストリートでした。

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そこのあるお店で食べたパニーニです。ターキーとアボカドソースのパニーニを頼んだはずだったのに、何故か来たのはハム、チーズ、トマト、野菜というオーソドックスな内容のものでした。けれど、パンはパリパリ、チーズはとろとろで、これはこれでとても美味しかったです。

気を取り直し、中央駅から二駅先のHauptwacheという場所へ移動。Wacheは「見張り、交番、監視人」という意味だそうです。

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まず見に行ったのは、駅を出て目の前のカタリーナ教会。ゲーテが洗礼を受けたプロテスタントの教会です。

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プロテスタントらしく、中は至ってシンプル。ステンドグラスの透明な美しさが引き立ちます。

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そこからしばらく歩いて到着したのが、ゲーテの生家。彼はここで生まれ育ち、「若きヴェルテルの悩み」などの高名な作品を書き上げたとされています。

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ボンのベートーヴェンの生家は彼に関する展示物がおいてあってまさに「博物館」といった感じでしたが、こちらのゲーテの生家は彼の一家が住んでいたままの状態の「住宅」として公開されていました。第二次世界大戦の戦火からも逃れた調度品がたくさん見られました。
ゲーテ家は裕福な商人一家だったらしいので、当時の富裕層が暮らしていた雰囲気が楽しめます。豪華な調度品を見て、友人と二人で「デ●ズニーの美女と野獣みたいだねー」なんて話をしていました。双方に全く関係はないですが、イメージはそんな感じでした。

広場でオクトーバーフェストのような出店が多く出ていました。

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休憩がてら、イチゴにチョコレートがかかったお菓子を食べてみました。イチゴが甘くてチョコレートとよく合っていました。オクトーバーフェストでは定番のお菓子らしいので、この時期にドイツに行かれる方は是非食べてみて下さい。

さらに一駅先のKonstablerwacheへ。ここにはドイツの歴史上大切な大聖堂があります。

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それがこちら、聖バルトロメウス大聖堂です。ここはドーム(カテドラルともいう。ドイツ、イタリアにおける司教座のある教会。つまりほかの教会より格上ということ)になったことはないそうですが、その歴史上重要な場所であるという理由からドームと呼ばれるようになったというものすごい場所なんです。(日本人にはそのすごさがちょっとピンと来ないかもしれないですが)

何故歴史上重要なのか?それは神聖ローマ帝国時代の十二世紀から歴代の皇帝を選出するための場所、そして十六世紀中ごろからは選ばれた皇帝の戴冠式も行われていた所だったからです。

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皇帝を選ぶ教会という事で、中はとても厳かで立派でした。
その特異な歴史を象徴するかのように、壁には皇帝候補として定められていた七選帝侯の紋章が飾られていました。

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その他にも、様々な教会や博物館に足を運びました。

夜、さらに足を延ばし、とあるレストランでフランクフルト名物を頂くことにしました。

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アプフェルヴァインApfelwein です。名前の通りリンゴワインです。リンゴの味はそこまでしませんでしたが、苦みが少なくとても飲みやすかったです。(個人的な感想です。友人は「リンゴの味する!」と主張していました)

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リップヒェンRippchenという塩漬けされた豚のアバラ肉の料理です。私は焼いたもの、友人はゆでたものを頂きました。焼いた方は塩気がしっかりしていて、ゆでた方は柔らかく弾力がありました。(個人的な感想です)つけあわせのマッシュポテトも、クリームのような柔らかさでした。ザワークラウトの酸っぱさにはいまだに慣れません。

食事をし終わった後で、隣に座っていたドイツ人の老夫婦が英語で話しかけてきました。彼らによると、このレストランは超ローカルなお店で、このような所で隣席になったら知らない人であろうと話しかけて仲良くなりながら食事をするのが普通なのだそうです。ドイツ人のコミュニケーション力、半端ないです。
主に英語ができる友人が彼らと話していて、私はずっと話を聞いていただけでした…。英語もドイツ語も出来ないと、こういう時どうにもならないと思い知らされました。やはりドイツ語は話せるようにならないと!と決意も新たに、ホテルに帰りました。

三日目はこれにて終了。次の日は、私達の共通の友人が在外履修で滞在しているエアフルトへ向かいます。
およそ一か月会っていなかった友人達と異国の地で会えるのを楽しみにしながら、今日はここで締めます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

***





















…終わると思ったか!
残念!おまけです!

もう話す機会が(ryとりあえずバンベルクの写真も置いておきます。

その前に軽く紹介。
バンベルクは町全体が世界遺産である美しい街です。
バイロイトからはバスで約一時間ほどかかります。バイロイト市民は口をそろえてバンベルクは「良い!」と言って旅行先に推してきます。ある意味ニュルンベルクと同じくらい、いやそれ以上に行きやすくて親しみやすい街でもあるかもしれませんね。

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バラ園。もう終わりごろで花は少なかったです。

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旧市庁舎前の橋から。バンベルクの旧市庁舎は水上に立っている事で有名です。画像右側が旧市庁舎です。

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大聖堂。バンベルクの創設者とその妻が眠っているとされています。

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その景観の美しさから、「小ベネツィア」と呼ばれています。

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旧市庁舎リターンズ。やっとガイドブックにあるような全体像がとれました。

では、今回はここらで締めます。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

T.Y 2016.11.10 7:27

上智大学ドイツ語学科学生チーム

上智大学外国語学部ドイツ語学科在籍中の大学3年生(2019年4月現在)。2018年夏学期〜2019年夏学期 までドイツ各地に留学中。
真野 萌(Bonn)
大橋 ふみな(Heidelberg)
磯貝 理津子(Freiburg)

上智大学ドイツ語学科学生チーム