パリ、ルクセンブルク。その2
〜さすらいの麺しょっぱ編〜
どうも、ザールブリュッケン伯爵令嬢箱入り娘のSaarland留学中の石川です。
この前書いたルクセンブルクの旅行記の続きと、あれから友人とルクセンブルクへもう一度行ったので紹介します。
聞いた話だと、ルクセンブルク市は大きく駅前、中心部、谷底の三つの部分に分けられるみたいです。大公宮を見たあとは、急な坂を下って谷底とボックの砲台の方に行きました。
中心地はちょっとお高い感じの雰囲気でしたが、谷底の方は落ち着いた田舎町って感じです。緑も多くて良い感じかな?ちなみにこの谷底エリアにはアマゾンとマイクロソフトのオフィスがあるミニミニシリコンバレー(?)的なところもあります。
その日は土曜日だったので、中心部は私も含めていろいろな国からの観光客も沢山いました。7割ぐらいはおじいちゃんおばあちゃんだったので、あまりルクセンブルクは若い人受けが良くないのかなと思います。でも谷を下りただけでこんなに人がいなくなるのはビックリしました。
川の近くに友人がよく行くらしいイタリア料理店で昼食をとったんですけど、そこの店員さんは
店員さん「ご注文はなんじゃろか?(多分フランス語)」
私「オウ、オ〜ウ。アイムフロムジャーマニー。ドゥーユースピークジャーマン?(ドイツ語)」
店「ノンッ(いいえ)、フレンチオアイタリアン」これだけは分かりました。
ルクセンブルクはドイツ語も公用語なので完全に油断していましたが、首都ではドイツ語はあまり通じません。というか本家であるはずのルクセンブルク語もそこまで通じないみたいです。やっぱり前言った通りフランスやイタリアから働きに出ている人がフランス語しか話さないと友達が言っていた通りです。ただルクセンブルク人は基本フランス語が話せるので特に問題はないみたいです(友人は、せめてルクセンブルク語は勉強して欲しいとは言ってましたが...)。現地の人が外国人に言葉を合わせるなんて結構珍しい例だと思いました。
私はピザを、父はカルボナーラを食べたのですが、そのカルボナーラがものすごくしょっぱい。ベーコンの肉汁が出てて全体的には美味しいんですけどね。ルクセンブルクは割と食べ物が塩辛いです(サブタイトル回収)。メタボの父も半分食べて残すレベル。そういえばその友人はこの間学食で「塩気が足りない」と言ってふかし芋(マヨがけ)に塩を追加でかけていました。
そのあとルクセンブルクの世界遺産の一つであるボックの砲台に行きました。ルクセンブルクはフランスとドイツ、ベネルクスがスペインだった頃はスペインそれぞれの国境の街という事や、そもそも急な谷に囲まれていることもあって要塞都市として栄えました。そんなルクセンブルクの歴史がそのまま残っているのが旧市街の近くにあるボックの砲台です。入場料は通常4ユーロ、学生証を見せれば3ユーロ。
中は深くて人が作ったとは思えない感じ。
アップダウンが激しいし、行き止まりがあったりしてここは軽い脱出ゲームです。
展示も充実しているし、結構空いているので楽しめました。
外からも要塞の穴が見えます。ルクセンブルクは小さい割に、ヨーロッパの様々な国の雰囲気が混ざっていてとても興味深い街でした。最終的な印象は「「ヨーロッパの美意識が一堂に会する場所」がコンセプトのアウトレットモールに人が住み着いた感じ」でした。
ちょっと更新が遅れてしまいましたが、次からは通常運行に戻ります。
16. November. 2016 石川輝