進撃の魔人?!
カイ・マイヤーさん作、酒寄進一さんと遠山明子さん訳による『魔人の地』(東京創元社)読了。
今回はドイツミステリではなくドイツファンタジー♪
最近はドイツミステリばっかり読んでたので久々。
前に読んだのは「タイムトラベラーの系譜」三部作」(⇒「ようやく読了」)
今回特筆すべきはドイツミステリでおなじみの酒寄さんと、まさに前回読んだドイツファンタジー「タイムトラベラーの系譜」三部作の訳者遠山さんのお2人が翻訳に取り組んでるところ♪
お2人がタッグを組んで、読者が容易に場面を違和感無く想像できるよう練りにねって翻訳。
だから読んでて思わず引き込まれちゃった!
物語には魔人をはじめ、空飛ぶ絨毯などファンタジー素材が満載。
でも、魔人といってもこれは『アラジン』のジーニーとは違い、「恐ろしい敵」。
昔々(紀元8世紀)主人公ターリクが現在のウズベキスタンのサマルカンドから魔人がウジャウジャいる灼熱の砂漠を越えてバクダッドへ旅する物語。
訳ありの同行者と弟とターリクのそれぞれの心の駆け引き。
熾烈な魔人との戦いで囚われの身?!
読んでて、も~ヒヤヒヤ。
自分も空飛ぶ絨毯で飛んでる感じ♪・・・重くてゴメンね、絨毯さん=^_^;=
果たして目的地に辿り着けるのか?!
最後のページに辿り着くと、最後が「マリヤム」と行方不明のターリクの恋人の名前。
何か中途半端・・・
改めて表紙を見ると「嵐の王 1」とあり、これが魔法ファンタジー3部作の1作目ということを知る。
やっぱり!
第2部が楽しみだニャ=^_^=
(20. April 2016)
「ドイツ大使館ネコのきまぐれブログ・アーカイブ」 ⇒ http://nekoblog-yg-japan-archive.blogspot.jp