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トルコ人女性たちの技術を生かした、ベルリン発ファッション!

トルコ人女性たちの技術を生かした、ベルリン発ファッション!

今年も1月18日からベルリン・ファッション・ウィークが始まります。

 

残念ながら一時期のような熱気はないベルリンのファッションシーンですが、トルコ移民の女性たちとのコラボレーションを行うアクセサリーブランドをご紹介したいと思います!

 

Rita in Palma」は、
トルコの伝統的なかぎ針編みやレースなどの手芸技術を生かしたモダンで繊細なアクセサリーのブランド。


デザインを担当するのはアン=カトリン・カーステンセンさん。      

Deutschland, Ort, TT.MM.JJJJ - Caption(Wer,Was,Wann,Wo ,Warum) © Gordon Welters phone +49 170 8346683 e-mail: mail@gordonwelters.com http://www.gordonwelters.com

© Gordon Welters



そのデザインを実現し、そしてアイデアを運んでくれるのは在ベルリンのトルコ人女性たちです。
ショールームでは週に1度、ドイツ語の勉強会と皆で持ち寄るブランチも開催され、女性たちが集まって、よもやま話に花が咲きます。

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シャトルを使うメキッキオヤ、縫い針で作るイーヤオヤ、中にプラスチックの型を入れて作っていくダンテル(レース)など……目も止まらぬ早さで指を動かしていく女性たち。

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「ドイツに来てから30年間やってなかったんだけど、去年からここに来るようになって再開したの。12歳頃から毎日のようにやっていたから指が覚えているのね。トルコではお嫁に行く時に自分が編んだスカーフだのシーツだのを持っていく習慣があるんですよ」
とレシャディエさん。

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古株のビルゼンさんは、ドイツでもトルコでも1年ずつ仕立て屋として働いた経験があるそうです。「ここに来るようになってもう2年半くらい。レース編みはずっと趣味として続けてたけど、「Rita in Palmaに関わるようになってインターネットで新しい編み方を見つけたりして楽しいわ。ベビー服のシリーズも作りたい!」と意欲的。
アン=カトリンさんはビルゼンさんが持って来たゴム編みのようなレースを見て、これを袖口に生かしてカットソーを作っても面白いかもとアイデアが浮かんできたよう。

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就労支援センターから紹介されて来たという人もいますが、口コミがほとんど。
自分の技術が生かせるなら、面白そう、と参加してくる人が後を絶たないそう。

しかし、こんな風に打ち解けるまでにはかなりの時間がかかったといいます
2011年にスタートしたこのブランド。
デザイン学校在学中にギリシャのレース編みを生かした作品を作っていて、トルコにも素敵な編み物があると思い当たって。ベルリンにはトルコ人女性がいっぱいいるんだから手伝ってもらえないかな?と思ったのがきっかけなんです」とアン=カトリンさん。
しかしトルコ語に訳してもらって、トルコ人街に貼った募集チラシには全く連絡が来ない。通訳を連れてトルコ人女性の集まりに足を運んでも、返事すらしてもらえないことが続いたそうです。
そして、ついに5度目の訪問に、アン=カトリンさんは当時6歳だった自分の息子を連れて行くことにしました。「私はシングルマザーで小さな息子を抱えています、と言った時、わだかまりが溶けたんです。協力してもいいと言う人が1人現れました。
家を訪ねたりするうちにトルコの家族の在り方、価値観を垣間見てもっと深く知り合いたいたくなって、この空間を作りました。ショールームや店でもあるけれど、シャッターを下ろせば皆スカーフを取ってくつろげる。皆にとって、2つ目のお家みたいな存在になれたらいいなと」。

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今年はノイケルン地区に難民としてやってくる女性たちとのコラボレーションも考えているというアン=カトリンさん。「この場所で少しでもくつろいでもらうのが第一ですが、シリアには、また違った伝統技術があると思うんです。それを教えてもらえたら嬉しいなと思っています!」

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RITA IN PALMA」:
Kienitzer Str. 101, 12049 Berlin
U8 Leinestr.から徒歩5分。
KaDeWeでも、一部販売しています!
HP: http://rita-in-palma.com/




kawachi_pippo河内秀子(かわちひでこ)
東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Penウェブマガジン『think the earth』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。趣味は漫画とカフェ巡り、この時期は各地のクリスマスマーケット巡り!Twitter@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。2003年、ベルリン美術大学在学中からライター、コーディネーターとして活動。雑誌『Pen』『derdiedas 』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。
趣味は漫画と東ドイツとフォークが刺さったケーキの写真収集、食べ歩き。蚤の市やマンホール、コンクリ建築も大好物。
Twitterで『#日々是独日』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。@berlinbau

河内 秀子