1974年から1982年まで旧西ドイツで連邦首相を務めたヘルムート・シュミットさんが先日11月10日に故郷ハンブルクで死去。
96歳。

ドイツ大使館と総領事館ではコンドレンツブーフ（Kondolenzbuch）を用意して今年3度目となる弔問記帳を行ったんだ。
（1度目はヴァイツゼッカー元ドイツ連邦大統領死去、2度目はジャーマンウイングスの旅客機9525便墜落事故）

ハンブルクで生まれ育ったシュミットさんは兵役後、ハンブルク大学で経済学と政治学を学び、卒業後ハンブルク市の自治体職員となったんだ。
その後1953年に連邦議会選挙に当選。
1969年のヴィリー・ブラント政権で国防大臣として初入閣。
1974年にブラント首相の後を受けて西ドイツの5代目の首相に就任したんだ。

シュミットさんはサミット（主要国首脳会議）の創設に尽力、世界のひのき舞台でその政治力を発揮する傍ら、ピアノの演奏家としても有名で、レコードも数枚リリースしているんだ。

そしてシュミットさんといったらタバコ。
愛煙家で有名、いろいろなタバコにまつわる逸話も・・・

また、シュミットさんは政界引退後も数多く来日、自宅に浮世絵を飾ったり、高松宮殿下記念世界文化賞では創設時から1998年まで国際顧問、その後亡くなるまで名誉顧問を務めるなど、大の親日家。

弔問記帳では一般の方も訪れ、各国大使、川端達夫衆議院副議長はじめとする多くの国会議員とともにシュミットさんにお別れ。

シュミットさん、天国で紫煙をくゆらせながらピアノを奏でているのかしら・・・=^_^=

(18. November 2015)

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