こんにちは!ベルリンの河内です。
突然ですが、皆さんは猫派ですか?犬派ですか?
派閥をあれこれ言うのは好きではないのですが、私は猫がだ〜い好き!
しかしベルリンに来てからというもの町中で猫をほとんど見かけず、さみしい日々を送っていました。その代わりに町中で見かけるのが犬の姿。蚤の市や公園ではもちろん、電車やレストランの中でも。「ドイツは犬大国だからな〜」と思っていたのですが、実はドイツの家庭で最も飼われているのは猫らしいのです。なんと犬700万匹に対し猫は1150万匹!
でも冬が寒く長い国なので猫は家で丸くなっているのでしょうか、道ばたではたま〜にしか見かけないのです。ホテルの看板猫や、有名な塔の番人猫はいるけど、たまにしか会えない!
(ネルトリンゲンの塔の番猫ヴェンデルシュタイン!)
(グラスヒュッテのカフェにいた猫。名前はマウジー(ネズミちゃん)・笑)
(ミッテ地区のボス猫。いつも通りで堂々とお昼寝…)
これはもう自分で飼うしかない、と思ったのですが、ドイツにはいわゆるペットショップがない。ティアハイム(動物保護施設)でもらってくるか?と思ったのですが、トラウマや闘病する猫が多いということで、初心者にはお薦めできないと言われ悩んでいたところ……
「Maikatze(5月の猫)だよ!」と友人たちが口を揃えて言うのです。
「5月に農家にいけば、子猫もらい放題」「5月にまとめて生まれるんだよね」と猫を飼ってもいない友人も口々に……
「猫が欲しかったら5月に探せ」
これ、ドイツの常識なのでしょうか?!
5月にネットの掲示板を見たら、本当に子猫の写真がいっぱい!
ベルリン市内はブローカーなのかブリーダーなのか、ブランド(と称された)猫が高い値段を付けられて並んでいたのですが、郊外では予防注射代金の負担だけ。
(ドイツでは動物のネット販売は規制されています。しかし無料にすると動物実験に売り払うために集めるという輩がいるため、予防注射代金を負担にする人が多いそうです)
まず生後3週間の時に飼い主と猫にあって予約(&半金を前払い)
さっそく生後2か月、乳離れをしたタイミングでもらってきました〜!
雄猫、ピッポです!(名前はさんざん独語日本語どちらも考えたのですが、呼びやすさから結局イタリア風の名前に)
以来毎日、楽しい猫ライフを満喫しています。
さてさて。
ドイツは犬好きが多いわりに犬デザインや犬のキャラグッズはほとんど見かけません。
犬を愛玩物と考えていないからかもしれませんが、その代わりに大充実しているのが、猫デザイン、猫グッズなのです!
なんといっても見た瞬間に心を奪われたのがこの猫!!ブレーツェル猫です。
優雅に伸びた長い尻尾に、ブレーツェルをさしてお酒の席に、どうぞ♡って出したいです。
手足の形や振り向いた表情など、猫らしい一瞬がとらえられてて本当に完成度が高い。
シュタイフの黒猫も、蚤の市で目が合った瞬間に買ってしまった物の1つ。尻尾の毛を逆立てた様子がリアル!シュタイフは他にも平べったくてへの字口の猫も居ます。
どちらも旧西ドイツのアンティークなのですが、変わって旧東ドイツモノはというと…
歯磨き粉を無駄にしない絞り器からパーティグッズまで、幅広く猫が使われているのですが、デザイン重視すぎて?デフォルメが激しい。
コレにいたっては、猫じゃない違う何か違う物体。顔と本体の素材感の違いもあって可愛さがあるのですがトータルでは怖い。髭は線で表現してくれないとひげ剃り跡が青々としてるようにしか見えません(笑)
ほかにも有名なのは、Das Magazinの表紙に登場する黒猫ちゃん。
これについては書き始めると長くなりそうなので……また改めて!
ではでは、皆さま、miau!
河内秀子(かわちひでこ)
東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』ウェブマガジン『think the earth』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。趣味は漫画とカフェ巡りですが、いまは猫一色。Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。
著者紹介
河内 秀子
東京都出身。2000年からベルリン在住。2003年、ベルリン美術大学在学中からライター、コーディネーターとして活動。雑誌『Pen』『derdiedas 』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。趣味は漫画と東ドイツとフォークが刺さったケーキの写真収集、食べ歩き。蚤の市やマンホール、コンクリ建築も大好物。Twitterで『#日々是独日』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。@berlinbau