さすがグミ大国? 3Dプリンターでオリジナルグミが作れる!
ドイツのお(駄)菓子といえばグミ!
HARIBOを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私もベルリンに来たばかりの頃は、ありとあらゆるグミを試食しまくっていました。
「Gummi」と言ったら「ゴム」で、「グミ」がなかなか通じず困った思い出も……。
ドイツ語では「グミの熊ちゃんGummibärchen」と言うことが多いです。グミ=HARIBOの熊型グミというイメージの強さを感じますね。
そのHARIBOと並ぶドイツ・グミキャンディーのメーカーといえばKatjes!
創業1950年。スマートな黒猫のキャラクターと、ヘルシー志向を打ち出した商品が印象的な会社です。
近年は動物性のゼラチンを使用していないベジ・ラインに力を入れ、HARIBOとは違う独自の路線を行っているKatjes。今度はグミを作れる3Dプリンターを開発してしまいました!
その名も「Magic Candy Factory」。
少し時間はかかりますが、ラズベリーやレモンなど8種類のフレーバー、10種類の形から好きなものを選び、オリジナルのグミを作ってもらうことができます。
(開発者のメリッサ・スノヴァーさん)
70〜90度に暖めたグミ液が入った注射器状のパーツを、お客の注文に合わせてマシンにセット。
糸状になったグミ液がうにょにょ〜と絞り出され、形を描いていきます。
カエルやタコとかの立体度が高いものは、ピラミッド状に形がでてくる様子が、なんともかわいらしい。
3分ほどしたらすぐ固まるので、その場ですぐ持ち帰れます。
私もゼリー液を和菓子の型に入れてグミを自作してみたことがありますが、なかなか固まらないんですよね。絞り出せるほど柔らかいのにすぐ固まる、この液体の作り方はもちろん企業秘密だそうです。
フォルムは現在はタコやカエル、ピラミッドやハート形など10種類のほか、アルファベットで名前を打ち出してもらうことも可能。
私はタコを虹色で出してもらい、最後にラメパウダー仕上げ、さらにBerlin、の文字も出してもらいました♪
テレビ塔とか指輪とか欲しいかも……!とリクエストしたところ、これから色んな形を増やす予定だそうで、考えておくわと言ってもらいました。
食べるのが勿体ない気がしましたが、私の前に並んでいた男の子は、タコを頭からむしゃむしゃ食べておりました。食べ物は食べるためのもの!そう、それが正しい在り方ですよね……。
でもドイツのグミは違う!口より目で味わうデザインオブジェ(?)と思っているのは私だけでしょうか?!
また近々、ラブリーなグミをご紹介できたらと思います。
最近は新製品を完全に網羅はできていませんが、私のグミ偏愛歴にご興味がある奇特な方はよろしければ私設サイトへどうぞ……→「五感でドイツ(味わう)」
「Magic Candy Factory」:
ミッテ地区の観光スポット、ハッケッシェ・ヘーフェから徒歩1分。
カッチェスのカフェ「Café Grün-Ohr」に併設
著者プロフィール
河内秀子(かわちひでこ)
東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。
趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。
Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。