ドイツミステリのきっかけ・・・
ネレ・ノイハウスさん作、酒寄進一さん訳『悪女は自殺しない(Eine Unbeliebte Frau)』(東京創元社)を読了。
読むのに9ヶ月もかかった長編『愛の裏側は闇(Die dunkle Seite der Liebe)』(ラフィク・シャミさん作、酒寄進一さん訳)にくらべると段違いのたった4日で読破。
遅読の自分も驚くこの速さ!
ノイハウスさんの作品といったら、ご存知オリヴァーとピアが活躍する刑事物。
実はドイツミステリを読み始めるきっかけになった最初の作品もノイハウスさんの『深い疵』(酒寄進一さん訳)だったんだ。⇒「3連休は・・・」
その後ドイツファンタジーに浮気しながらもフォルカー・クッチャーさんの『濡れた魚』、アンドレアス・グルーバーさんの『夏を殺す少女』、フェルディナント・フォン・シーラッハさんの『コリーニ事件』とドイツミステリを片っ端から(?)攻めていき再びノイハウスさんの作品『白雪姫には死んでもらう』(酒寄進一さん訳)に出会う。
この作品はもう「虜」になってストーリーの次の展開が気になって気になって、他のことを放り出して読み続け、あっという間に読破!⇒「あっという間に」
その後もヴォルフラム・フライシュハウアーさんの『TORSO 消滅した国の刑事』、フォルカー・クッチャーさんの『死者の声なき声』、イザベル・アベディさんの『日記は囁く』、アンドレアス・グルーバーさんの『黒のクイーン(SCHWARZE DAME)』、フォルカー・クッチャーさんの『ゴールドスティン』と読んでいき、今回の『悪女は自殺しない』と対面。
ボクにとってはノイハウスさんの3作目だけど、この作品がオリヴァーとピアが共に解決した初めての「事件」。
なるほどそう言われてみれば、最初はまだ2人の間にリズム感が無いかも・・・
でも、次第にそれぞれの個性が読者に理解されるように、オリヴァーとピアもお互いを理解して軽快なリズムが生まれ、また事件の進行もまったく飽きさせない。
事件はオリヴァーもよく知っている男性の自殺から始まり、すぐに別の場所でやはり自殺とみられる女性の遺体が発見され、そして関係無いと思われるこの2つの遺体が・・・
ど〜です?
気になるでしょ?
熱帯夜は部屋を涼しくしてドイツミステリをぜひ!=^_^=
(24. Juli 2015)
「ドイツ大使館ネコのきまぐれブログ・アーカイブ」 ⇒ http://nekoblog-yg-japan-archive.blogspot.jp