天国から地獄
男子より一足先に行われた女子DFBポカール決勝。
この試合は、ポツダムの永里選手とヴォルフスブルクの大儀見選手という「姉妹対決」で注目度100パーセント!
試合では永里選手が先発して前半で交代し、大儀見選手は後半73分から出場したので直接対決は無し。
結果はマルティナ・ミュラー選手の2得点などでヴォルフスブルクが3対0で勝利して2季ぶりの優勝!
そして女子チャンピオンズリーグは準決勝が行われ、安藤選手の1.FFCフランクフルトは完勝して決勝進出を果たしたものの、大儀見選手のヴォルフスブルクはアウェイ得点の差で惜しくも準決勝敗退。
安藤選手の決勝戦の相手はパリ・サンジェルマンFC。
ベルリンのFriedrich-Ludwig-Jahn-Sportpark(フリードリヒ=ルートヴィヒ=ヤーン=シュポルトパーク)で現地時間5月14日キックオフ!
安藤選手、トイトイトイ♪=^_^=
そしてアリアンツ女子ブンデスリーガは歴史的大混戦!
第21節を終えて1位が大儀見選手のヴォルフスブルクで17勝3分け1敗の勝ち点「54」。
2位が岩渕選手のバイエルンで16勝5分け0敗の勝ち点「53」。
そして3位が安藤選手の1.FFCフランクフルトで17勝1分け3敗の勝ち点「52」。
次の最終節では1.FFCフランクフルトがヴォルフスブルクとホームで直接対決という好カードも!
ヴォルフスブルクは勝てばそのまま優勝、引き分けてもバイエルンが引き分けか負けで優勝。
バイエルンは勝ってヴォルフスブルクが引き分けか負けで優勝。
1.FFCフランクフルトは勝ってバイエルンが引き分けか負けで優勝。
2位バイエルンが状況的にはちょっと有利かも・・・
逆転優勝なるか?!
それにしても、三つ巴の渦中になでしこが在籍してるってスゴイですニャ=^_^=
さて、女子より一足先に決めたのは・・・
前節第30節に4試合を残して3季連続25度目の優勝を決めたバイエルン。
シーズン後半は、強いが故の過密スケジュールに選手たちはケガとも戦わなければならない。
そんな中、前節ベンチ入りを果たしたマルティネス選手に続いてロッベン選手も復帰し、ドルトムントとのDFBポカール準決勝に間に合うという朗報が舞い込んできた!
地元ミュンヘンでの準決勝、多くのファンに見守られ試合開始。
前半30分に今季ドルトムントから移籍して大活躍のレヴァンドフスキ選手が先制ゴールを決めて後半へ。
後半に入るとドルトムントがバイエルンのゴール前に押し寄せる。
それに対しノイアー選手も好セーブ連発!
決定打が出ない中、まず動いたのがバイエルン。
後半68分、ティアゴ選手に代わってロッベン選手を投入。
スタジアムはロッベン選手の名前の大合唱!
ドルトムントも後半70分、香川選手に代わってムヒタリアン選手を投入、鋭い動きでボールを支配。
すると後半75分、オーバメアン選手がゴールを放つ。
ノイアー選手が体勢を崩しながらキャッチするもボールはゴールラインを割っていてドルトムントが同点に!
そして続く84分には、ピッチに座り込むロッベン選手の姿が・・・
「え、何が起こったの?」
スタジアムの誰もが目を疑う光景、途中出場のロッベン選手とゲッツェ選手が交代するという緊急事態発生。
試合はその後両チーム共に得点無く延長戦へ。
そして延長戦でも決着がつかずPK戦に。
そこでバイエルンファンが凍り付く信じられない事態が・・・
最初のキッカーはラーム選手。
慎重に狙うも蹴る直前に滑ってしまいボールは大きく外れる。
2人目のアロンソ選手はラーム選手の滑った場所を確認して動作に入るも、同じ様に蹴る直前に滑ってしまう。
3人目のゲッツェ選手は枠を捉えるも、正GKのヴァイデンフェラー選手ではなくこの大切な試合を任されたランゲラク選手に見事止められてしまう。
もう後が無い4人目はGKのノイアー選手。望みを乗せたボールは大きくゴールを越えていく・・・
誰が4人連続で外すと予想できただろうか!?
この試合で先制点を挙げたレヴァンドフスキ選手は最後までプレーしたけど、延長戦でランゲラク選手と接触して脳しんとうを起こし、さらに上顎と鼻骨の骨折という重傷。
ブンデスリーガ優勝を決め、この試合前半に1点リードして天にも昇る気分だったはずが逆転で敗れ、おまけにロッベン選手とレヴァンドフスキ選手という2本の大黒柱まで失うという、まさに地獄に突き落とされたバイエルン。
何とかチャンピオンズリーグまでに立ち直ってほしい・・・=T_T=
DFBポカール準決勝もう1試合、3部リーグ所属で今大会の台風の目ビーレフェルト対ヴォルフスブルク。
試合はヴォルフスブルクが4対0で1部の貫禄を見せつけ決勝進出。
決勝戦はベルリンのオリンピアシュタディオンで現地時間5月30日。
退任を発表したクロップ監督は有終の美を飾れるか!?
香川選手の活躍に期待ですニャ=^_^=
バイエルンの優勝が決まったブンデスリーガ。
これからは順位によって決まる来季のチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの出場権、そして1部残留争いに注目。
前節を終わった時点で5位内田選手のシャルケと4位のレバークーゼンとの勝ち点差は「13」ということで、バイエルン、ヴォルフスブルク、メンヒェングラートバッハ、レバークーゼンのチャンピオンズリーグ出場が決定。
あとはヴォルフスブルク、メンヒェングラートバッハ、レバークーゼンの上位争いが見物。
4位だと予選から出場しなければならないんだ・・・
そしてチャンピオンズリーグ出場の機会を逸したシャルケだけど、うかうかしてたらヨーロッパリーグの出場も危ういかも。
何せ勝ち点差「3」以内に5チームがひしめく大混戦。
6位でもヨーロッパリーグ出場は可能だけど、こちらも予選から出場しなければならないんだ。
そんなシャルケは1部残留を争う酒井高徳選手のシュトゥットガルトと対戦。
残留争いも熾烈で前節終了時、最下位シュトゥットガルトから勝ち点差「3」以内には5チーム。
厳しい状況が続きます。
試合はシャルケが先制しシュトゥットガルトが逆転。そしてシャルケがフンテラール選手のこの試合2点目のゴールで同点に追い付くと、試合終了間際の89分、シュトゥットガルトのクライン選手がクリアしようとして蹴ったボールがゴールに吸い込まれるオウンゴールでシャルケが勝ち越し、勝利。
内田選手はベンチ外。
高徳選手は出番無し。
丸岡選手と香川選手のドルトムントはホッフェンハイムと対戦。
香川選手の3試合連続ゴールを期待したけどこの試合は不発。
試合は1対1で引き分け。
丸岡選手はベンチ外。
香川選手は先発して後半74分に交代。
長澤選手と大迫選手のケルンはアウグスブルクと対戦。
試合はスコアレスドロー。
長澤選手は後半70分から出場。
大迫選手は先発フル出場。
酒井宏樹選手と清武選手のハノーファはヴォルフスブルクと対戦。
試合は2点をリードされたハノーファが追い付き引き分け。
宏樹選手はいつもより上のポジションで先発フル出場。
清武選手はトップ下で先発フル出場。
長谷部選手と乾選手のフランクフルトはブレーメンと対戦。
試合はブレーメンが勝利。
長谷部選手は先発フル出場。
乾選手は前半20分から出場。
優勝を決めたバイエルンはレバークーゼンに2対0で敗戦。
ケガで戦列を離れていたマルチネス選手が先発して久々の出場のバイエルンだけど、新たにレヴァンドフスキ選手と再びロッベン選手が負傷するという緊急事態。
2部チームからゲルトラー選手とシュトリーダー選手を招集し、ヴァイサー選手やガウディーノ選手とともに若いバイエルン戦士で戦うも結果は出なかった。
岡崎選手のマインツはハンブルクと対戦。
引き分けかと思われた残り3分で勝ち越したハンブルクが勝利。
岡崎選手は先発フル出場。
細貝選手と原口選手のヘルタはメンヒェングラートバッハと対戦。
試合はメンヒェングラートバッハが勝利。
細貝選手はベンチ外。
原口選手は先発フル出場。
「きまぐれドイツ語・サッカー編」は「Halbfinale(ハルプフィナーレ)」。
壮絶な試合となったDFBポカール準決勝、その「準決勝」という意味ニャんだ。
「Halb」は「2分の1、半分」という意味。以前、「Viertelfinale(準々決勝)」を紹介したけど、今回は「2分の1決勝」ということ。
ちなみに「半島」は「Halbinsel(ハルプインゼル)」、「半年」は「Halbjahr(ハルプヤール)」ですニャ=^_^=
情報源:
ブンデスリーガ公式日本語ウェブサイト bundesliga.com/jp
欧州サッカー公式ウェブサイト UEFA.com
ブンデスリーガ チームと都市(2014-15シーズン)
(地図をクリックして詳細を表示)
(04. Mai 2015)
「ドイツ大使館ネコのきまぐれブログ・アーカイブ」 ⇒ http://nekoblog-yg-japan-archive.blogspot.jp