どん! どん! どん!
ドイツ総領事館に居候しているリョウちゃんからメールが届いたよ♪
今日の話題は・・・=^_^=
な、なんだ、なんだ、イェーガーさんからの部屋からすごい物音が聞こえてきた!
大きな辞典でも落ちてきたのかなぁ、大丈夫かなぁって、お部屋を覗いてみると、あっ「ワルツ(Walz)」(Geselle試験に合格した職人。Meisterの卵)の人だ!
そっか、挨拶のときに杖で地面を3回突く、あれをやってたんだニャン。
今日領事館に来たのは、放浪修行(Wanderjahre)をしているヨハンナさん。
ドイツからロシア、韓国を通って今は日本を放浪修行中。
この放浪修行は3年と1日(または2年と1日)続き、世界各国を徒歩とヒッチハイクで渡り歩きながらその国の文化や人々の生活などの見識を深めつつ、その国の技術を習得して自分の腕を磨くんだ。
この放浪修行中は自分の故郷から50km圏内には入れないなどのきまりがあってとても厳しいニャン。
この放浪修行をしているワルツは大工さんが多くて、ヨハンナさんは家具職人。
以前日本の家具職人の下で修行をしたワルツの先輩ヨハンナさん(同じ名前でややこしいニャン・・・)から話を聞いて日本にやってきたんだって。
黒のベルボトムのズボンに、ベスト、ジャケット、つば広の帽子にスタンドカラーっぽい白いシャツがトレードマークで、夏の暑いときも、冬の寒いときもこの格好。
冬は寒くてもコートを着てはいけないけど、シャツの下に着込むのはOK。
でも、さ、さ、寒そうだニャン。
そして、荷物は風呂敷?に包むんだって。
今回の旅の荷物はこれで全部!
ニャーーーーーーンと!
これで全部!!!?ってびっくりしてたら、「いろんなところで買ったものや貰ったものはもう家に送ったの、これだけあれば十分よ。荷物が多いと移動が大変でしょ?」って。
な、なるほど・・・見習わないといけないニャ(汗)
この放浪修行をしているワルツは行く先々の役所に赴き、その町の印を集めるんだ。
それが冒頭のWanderbuch。
お願いすると快く見せてくれたんだ。
このWanderbuchに印をもらって日付を書いてもらったり、お世話になった人にメッセージを書いてもらったり、とてもとても大切なもの。
書いてもらった日から3日間は見たらいけないんだって。
イェーガーさんはヨハンナさんをランチに招待したかったけど、お客さんとの約束があって残念そう。ランチに招待する代わりに少し「心づけ」を渡してたんだけど、ワルツに食事をご馳走したり、何か心づけを渡すのも風習なんだって。
他の職員さんはりんごやHanutaをプレゼント。うれしそうに受け取ってたニャン♪
最後に、イェーガーさんの健康と無事と成功を祈る挨拶をして、また杖をどん! どん! どん!
気をつけてがんばってね、ヨハンナさん!
(10. Dezember 2014)