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ドイツの大学で学ぶーマンハイムとその大学

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ドイツの大学で学ぶーマンハイムとその大学

ドイツの大きな町での留学に関心はありますか。ここでは文化産業都市であるマンハイムの大学とその生活をご紹介します。

マンハイムはバーデン・ヴュルテンベルク州の主要都市のひとつで、経済文化の中心地です。ダイムラーAG(メルセデス・ベンツ)、ABB、John Deereなどのグローバル企業が長年、現地の代表的な産業を構成しています。またドイツ各地をできるだけ多く旅行したい人にもぴったりの町です。マンハイムには大きな中央駅があり、ドイツの様々な鉄道路線が交差する分岐点として多くのローカル線や長距離路線が接続しています。ですからフランスやスイスに行く際もそれほど時間がかかりません。マンハイムはベルリンやミュンヘンのような大都市ではありませんが、たくさんの利点や特色を備えています。

ドイツ料理に関心のある人やその愛好家は、マンハイムとその周辺の特産品であるアスパラガスとワインを満喫できます。特に大きなワインフェスティバルが開催される秋には、ドイツ文化の一端を十分に味わうことができます。マンハイムは音楽でも有名です。ドイツ人音楽家でマンハイムにゆかりのある人は数多く、コンサートや催しも多く開催されるので、この分野に興味があれば、好みに応じて存分に楽しむことができます。更に美術館や劇場も充実しているので、アクセスも良い近郊のハイデルベルクやルードヴィッヒスハーフェンを含めると、幅広く多彩な催しを楽しむことができます。一例を挙げると、マンハイム州立劇場で1782年に著名なドイツの作家、フリードリヒ・シラーの「群盗」が初演され大成功を収めました。シラーはドイツ古典主義文学を代表する作家です。

マンハイム大学は外国人留学生の評価が高く、留学生全員によるアンケート「International Student Barometer」に定期的に参加しています。2011年のアンケート結果では「campus buildings」部門でドイツ国内で1位、全世界でも2位を獲得し、「multicaltural study enviroment」部門と「socail activities」部門ではそれぞれドイツ国内で1位と2位を獲得しました。同大学での留学生比率は約14%で、2013/2014年の冬学期に同大学に留学している日本人学生は17名です。この大学には人文、文化、法律、数学、情報科学といった様々な学部学科がありますが、特に有名なのが経済社会学の分野です。大学の施設の大部分はマンハイム城内にあります。この城はヨーロッパ最大のバロック様式の城のひとつで、町の中心部に位置しています。

短期留学でも正式な学位を取得する場合でも、大学での重要な窓口のひとつが「Aakademisches Auslandsamt (外国人学生課)」です。この課の職員が、留学生の抱えるさまざまな質問や関心事項の相談窓口となり、必要な場合には他の適切な窓口を紹介してくれます。更に同課では留学生を対象とした各種のカルチャープログラムも開催し、フランクフルト、ハンブルク、ケルン、ベルリンなどへの遠足や劇場・美術館訪問などのカルチャーイベントやスポーツイベントを実施しています。また留学生のために部屋の斡旋もしています。

現地でスムーズに学生生活が送れるように、講義開始の1週間前に外国人学生課と各学部が新入生歓迎行事とオリエンテーションを行います。この行事を通じて役に立つ情報を入手できるとともに大学職員と会うことができます。更に外国人学生課では学位取得を目指す留学生のために「パーテンプログラム」を提供しています。これはマンハイムでの生活に馴染むために学生1人が専属でサポートしてくれるプログラムです(所謂バディ)。この場合、大学とキャンパス内の物事に限らず、渡独してマンハイムに引っ越した際に必要な役所での申請や部屋探しなど、あらゆる物事に対応してくれます。1、2学期だけの短期留学であれば「Visum Buddy Programm」に申し込むことができます。このプログラムでも滞在期間中にサポートしてくれる学生が専属でつきます。ホームステイを希望する場合には学生主体の支援団体SMDが「Host Family Program」を提供しています。

留学は、その期間の長さにかかわらず費用がかかります。マンハイムはドイツで最も物価の高い都市には入りませんが、この点を過小評価することはできません。ここでの生活費は月額で600から700ユーロです。全ての学生は1学期ごとに学期・事務費用として100ユーロを納付します。学費はありません。様々な奨学金にも応募することができます。こちらのサイトに外国人学生課が奨学制度を選択してリストアップしていますので、一度閲覧すると良いでしょう。ただし応募申請の手続きには時間がかかるので、早めに内容を確認しましょう。

マンハイム大学は下記の日本の大学または学部と学生交流を実施しています。

・秋田国際教養大学
・京都外国語大学
・信州大学(長野県)
・名古屋商科大学
・学習院大学(東京都)
・一橋大学(東京都)

1、2学期の短期交換留学の場合、ドイツ語をブラッシュアップするための各種語学コースが用意されています。そのひとつがインターナショナル・サマーアカデミー/ウィンターアカデミーで、このコースを通じて学期開始の前にドイツ語能力を向上させ大学キャンパスを知ることができます。ここではチューターがついて「大学スポーツ」などのプログラムに参加できます。さらに学期中にも受講可能なドイツ語語学コースがあります。学位取得を目指す場合には、DSH 、 TestDAFなどのドイツ語試験準備コースが受講できます。

このようにマンハイムでは町も大学も多彩なプログラムを提供しています。興味がわいたら、下記のサイトを参照して下さい。

https://www.mannheim.de/en

直接外国人学生課に質問することもできますよ。

http://www.uni-mannheim.de/io/english/startpage/index.html

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