ベルリンの壁@広尾
広尾に突如ベルリンの壁が出現?!
「ベルリンの壁崩壊から25年〜壁に囲まれた街から世界に開かれた都市へ〜」
と、題してドイツ大使館の新しい壁展覧会がスタート♪
今回は、印刷されたポスターを貼り出すだけではなく、壁に直接アート作品を描いてもらうライブペインティングが行なわれたんだ。
アメリカで研鑽を積み大阪を中心に活動されてるアーティストの乾慎一郎さんは、ドイツの文化と歴史をポジティブに表現したいと、朝からそのパフォーマンスを開始。(その様子はこちらの動画をびって♪ ⇒ http://youtu.be/QGL7ZWqk4x4)
本物のベルリンの壁の様に、何度も何度も色や思いを重ねて仕上げていく・・・
だから完成するまでにいろんな表情を見せていくんだ。
実際、ベルリンの壁も恐らく何度も何度も塗り重ねられていたに違いない。その表情の後ろに幾重にも歴史が描かれているんだ。
突如東ドイツ政府が「東ドイツの中の西ドイツ」として存在した「西ベルリン」を囲み始めたのが1961年8月13日。「西ベルリン」を経由して西側に逃げ出す東ドイツ人が後を絶たず、逃げ出さない様に「西ベルリン」を地理的に孤立させたんだ。
はじめは簡易的な有刺鉄線などの「隔たり」で囲み、全長155kmの「壁」が完成したのが1975年。
それからベルリンの壁に最初のハンマーが振り下ろされる1989年11月10日まで、ベルリン市民はその壁に怒り、希望、願い、不安、離ればなれになった家族への愛をぶつけてきたに違いない。
でも、それは反対側のベルリン人には決して見ることができない・・・
そして、直接壁に描けたのは西側のベルリン人だけ。
人の流出を防ぐ為に建設された東ベルリン側の壁の近くには地雷や鉄線、銃を持った監視員が配備されて、東ベルリン人は壁に触ることは疎か、近づくことすらできなかったんだ。(⇒ 「正解は西側」、「壁の街」)
ベルリンを、そしてドイツを分断する象徴となった壁が崩壊して今年は25年。
実は5年前の壁崩壊20周年の時にも壁展覧会を実施。
「壁を壁に展示」と、始まった企画が、実は大使館の壁展覧会の最初だったんだ♪
アーティストの乾さんは、通常は少なくとも2日くらいかけて作成するところを今回は特別に1日で完成。
狭い歩道で、通行量も多く、集中するのが大変な環境でのパフォーマンスだったけど、TOKYO DEXのみなさんのサポートで素晴らしい作品が完成!
タイトルは「TO OUR FUTURE GENERATIONS」
作品は完成する前から、南部坂を行き交う人たちの注目の的!
みなさんもぜひ、新しいドイツ大使館の壁を見にきてニャ=^_^=
(28. September 2014)
2010年5月にはじめたこのブログ。2014年6月に新しいシステムに移行するまでの1247の記事は「ドイツ大使館ネコのきまぐれブログ・アーカイブ」でどうぞ♪=^_^=
http://nekoblog-yg-japan-archive.blogspot.jp