プリンセッシネンガルテン
ベルリンのいいところのひとつに、緑の多さがあります。公園や森、街路樹などを含めるとなんと町の40%以上が緑地だそう。大きな道には菩提樹が並び、6月 になると町中が菩提樹の花の独特の甘い香りに包まれます。
目で、そして口でもその緑を満喫できるのが「プリンセッシネンガルテン」!「プリンセスの庭」なんてロマンチックな名前ですが、ここにプリンセスが居る としたらドレスより洗いざらしのワンピースで日焼けをしていそう。ぼうぼうと草原のような趣きの、野性味あふれるお庭です。
ここは5年前に6000平米の空き地を整備して作られた「アーバンガーデン」。500種類以上のハーブや野菜が植えられており、奥では養蜂も行われています。天気が良い日にはカフェがオープンし、うっそうとした緑の中で軽食やお茶が飲めます。
なんといっても嬉しいのは、この場所で育つハーブや野菜を食べられること。例えばハーブティーを注文すると、キッチンナイフとグラスを手渡され「裏の畑 にあるハーブを使って」と畑の番号を指示されます。ペパーミントやレモンメ リッセなど好みのハーブを好きなだけ切って戻ると、お湯を注いでくれ、ガーデンハーブティーのできあがり!時期によっては、ここで取れるハチミツが置いてあり、これを注いで飲むこともできたりも。これぞまさに、ベルリンの味?!
第二日曜日にはフリーマーケットが開催され、苗の交換会やスローフードのイベ ントなども。
賑わうクロイツベルク散策の合間に、こんなお庭の中でひと休みしてみては?
地下鉄U8 Moritzplatz駅から徒歩1分
http://prinzessinnengarten.net/
著者プロフィール
河内秀子(かわちひでこ)
雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。
趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。
Twitterで『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。