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ベルリンアートと日本人女性

ベルリンアートと日本人女性

ベルリンには本当に多くの日本人が住んでいる。

全体の数からしたら微々たるものなのだろうけれど、私が知っているだけでも

ここ5年間で相当の人数が移住してきている。もちろん私もその中の1人となる。

そして、その目的は本当に様々なのだと知る。

 

私は現在、WGというシェアハウスの形で日本人女性と一緒に暮らしている。

同居人はヴァイオリニストの滝千春さん。彼女はベルリンの学校に通いながら

日本や他国での公演や講義などに参加する多忙な日々を送っている。

その千春さんが住んでいる1LDKのリビングを個室として使わせてもらっているのだけど、

良き出会いから、こうして私は東京の高い家賃からはとても想像出来ない広さと

インフラの整った部屋でとても快適な暮らしが出来ている。

写真 1 写真 2

 

そんな千春さんの紹介で先日、日本人女性アーティストの個展を観に行ってきた。

ノイケルンにある雰囲気の良い小さなギャラリー「Gallery52Berlin」で行われていたのは、

日本人アーティスト山田ゆり香さん/ÜRIKMÄDとドイツ人アーティストRobert氏による

コラボレーション「“WEISSBUNT” ÜRIKMÄD & Robert Jung」展。

今回はコンテンポラリー作品の展示とあって、繊細なタッチや惹き込まれる色使いが

好きなテイストでしたが、普段は動物をモチーフにした作品が多いという。

写真 (2)

展示作品を見終えた後、ドイツ人のフォトグラファーとシェアしている

アトリエにもおジャマさせてもらった。

ベルリンはアートもおもしろい街だし、人種もジャンルも関係ない。

 

写真 3

写真 4

ドイツの文具メーカー、ファーバーカステルのスタッフだった彼女が仕事の一環で

特に好きではなかった動物の絵を描き出し、描いているうちに今まで知らなかった

動物の細部に興味を持つようになり、今ではそれが自分の作品の一部となっている。

とても温かみのある絵を描く彼女の作品のファンの多くは小さな子どもを持つ主婦だという。

そして、近々ドイツ出版から絵本をリリースすることが決まっている。

 

絵や写真は作者の人柄や背景が見えるからとても興味深い。

アートを専門にしていない自分の中の良し悪しはファーストインプレッションでしかない。

音楽も同じだけれど、好きかキライか、感じるものがあるかないか、ただそれだけ。

 

異国で単身でがんばっている若い日本人女性のパワーに良い刺激を受けた1日でした。

月末に開催される“48 Stunden Neukölln 2014” -Das Kunstfestival”にも出展とのことで

楽しみです。詳細はこちらから↓

http://www.48-stunden-neukoelln.de/de/event/weissbunt

写真 1

 

写真 3

山田 ゆり香/ Yurika YAMADA http://www.urikmad.com

アーティスト名 : ÜRIKMÄD

1985年 東京生まれ 2006年

東京都阿佐ヶ谷美術専門学校 イメージクリエーション科 卒業

【職歴・経歴】

2006 年 Tokyu Bunkamura Gallery にてギャラリースタッフとして勤務 ( 東京 )

2009 年 Faber-Castell DKSH Japan KK にてブティックのセールススタッフとして勤務 ( 東京 )

2012年 ドイツ・ベルリンに渡独し、アーティストとしてのキャリアをスタートさせる

【個展】

2013年 “A place called home” (ドイツ ・ ベルリン Galerie & Café Emma T.)

“I saw a hidden place” (ドイツ ・ ベルリン Playing with eels)

“All that we can say” ( ドイツ ・ ベルリン Sanatorium23)

2014年 “WEISSBUNT” (ドイツ ・ ベルリン Donau115)

“Nebelung” (ドイツ ・ ベルリン UnterTitel)

“WEISSBUNT” ( ドイツ ・ ベルリン Gallery52)

【グループ展】

2012年 “Exhibition-Big TERADA Project” (ドイツ ・ ライプツィヒ Westwerk)

“KIRAKIRA-twinkle twinkle little star-Act.2” (フランス ・ パリ Galerie Métanoïa)

“Bilderausstellung” (ドイツ ・ ベルリン Schloss Charlottenburg Große Orangerie)

2013年 “PEOPLE -The 7th 100 Artists Exhibition-” (アメリカ ・ ニューヨーク Ouchi Gallery)

“NEUKÖLLN NACHT UND NEBEL2013” (ドイツ ・ ベルリン Weinholdz)

2014 年 “Berlin meets Tokyo” (ドイツ ・ ベルリン Gutshaus Steglitz)

“VARIABLE1” (ドイツ ・ ベルリン Donau115)

“48 Stünden Neukölln 2014” (ドイツ ・ ベルリン Weinholdz)

【プロジェクト参加・企画】

2013年 • コラボレーションプロジェクト “WEISSBUNT” ( ドイツ ・ ベルリン - http://weissbunt.com)

 室内壁画の制作 (ドイツ ・ ベルリン Wedding)

SOFT TURNS “P-19720” (ドイツ ・ ベルリン Greusslich Contemporary アシスタントとして参加)

Bettina Hutschek “Doubts about the notion of reality”

(ドイツ ・ ベルリン Greusslich Contemporary アシスタントとして参加)

2014年 “Auf der Brücke: Musikalische Begegnung”

(ドイツ ・ ベルリン Jens-Nydahl-Grundschule 久保摩耶子氏のアシスタントとして参加)

 

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こちらでも記事を書いています。宜しければ是非ご覧下さい!

Qetic連載コラム

http://www.qetic.jp/category/column/

HOUYHNHNM Blog

http://miyazawa-kana.blog.houyhnhnm.jp/

 

Kana Miyazawa

 

 

 

 

 

宮沢 香奈

文化服装学院卒業 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、2004年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。また、フリーライターとして、ファッション、音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動も行っている。 現在、カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆中。その他、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。2012年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、2014 年6月より移住。

Blog : http://www.qetic.jp/category/column/

宮沢 香奈