メルヘン街道 ハーナウからブレーメンまで600キロの童話の旅
グリム兄弟が集めた童話の初版本が出版されたのが1812年。200年経っても世界中で愛されているグリム童話を本の中だけでなく、体験してみたい人は、メルヘン街道へ行ってみましょう!
「良い豆はカゴに入れて、悪い豆は食べてちょうだい」
メルヘン街道は、フランクフルトから20キロほどのハーナウから始まります。ここでヤコブ・グリムとヴィルヘルム・グリムは生まれました。フィリップスルーへ城の野外円形劇場で毎年夏に童話劇の幕が上がる。無くした片方の靴のおかげで、最後に幸せになる強い女の子のお話しとか。
「どうしてお婆さんのお耳はそんなに大きいの?」
グリム兄弟が大学時代を過ごしたヘッセンの田舎、シュヴァルム地方はマーブルクの北に位置する。ここでグリム兄弟は「赤ずきんちゃん」に出会った。実際この地方では、特別な行事の時に赤い頭巾を被る伝統がある。オオカミに出会うということはないようだ。
「いばら姫はとても美しい子供でした」
いばら姫のお城として知られている城は、ユネスコの世界遺産に登録されているカッセルの北、伝説に包まれたラインハルトの森にある。19世紀この城は、童話のいばら姫のように100年の眠りについていた。今日、古びた外壁は眠りから目を覚まし、観光客はガイドツアーを申し込むことも出来る。
「死ぬより良いことはいろいろあるもんだよ」
600キロほどの道のりを経て、メルヘン街道は北ドイツで終わる。メルヘン街道を辿っていくとブレーメンで、ロバと犬と猫とニワトリの有名な音楽隊に出会う。
ハーナウの野外円形劇場での「第30回グリム兄弟シアターフェスティバル」は、2014年5月16日~7月27日まで開催しています。