ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

壁地帯から憩いの公園へ。マウアーパーク

暖かい日は芝生で日なたぼっこ

暖かい日は芝生で日なたぼっこ

壁地帯から憩いの公園へ。マウアーパーク

いきなりですが、クイズです。
ベルリンの壁
フリーマーケット
カラオケ
ドッグラン
の4要素をすべて満たしているベルリンの場所は一体どこでしょう?

答えは……
「マウアーパーク」です!
ベルリンをご存じの方には簡単でしたね。マウアーパークは日本語に直訳すると壁公園。ベルリンのプレンツラウアー・ベルク地区にあります。今回はこの公園をご案内しましょう。

ベルリンの壁が今も残る公園

マウアーパーク(壁公園)という名前が表す通り、ここにはベルリンの壁が存在していました。公園があるプレンツラウアー・ベルク地区は東ベルリンだった地区。隣接しているヴェディング地区は西ベルリン。その間にベルリンの壁があったのです。

じつは現在も壁の一部が約300mに渡って残っています。ちょっと写真を見てみてください。芝生の丘の上に壁があるのが見えませんか?

丘の上にベルリンの壁が残っているのが見えるでしょうか?

丘の上にベルリンの壁が残っているのが見えるでしょうか?



もともとこの場所は、ベルリンと北ドイツのシュトラールズントを結ぶ貨物駅の北駅(現在残っているNordbahnhof=北駅とは異なります)がありました。それが東西ベルリンの境界となり、現在は広大な公園として人々の憩いの場になっています。

車が通らない緑の公園はみんなの遊び場

車が通らない緑の公園はみんなの遊び場



近年は暖冬が続くベルリンですが、大雪の年には丘の斜面をソリで滑って遊びます。子どもだけでなく、大人も大喜びです。

大人も子どももソリに夢中

大人も子どももソリに夢中



 

巨大フリマは今や有名観光スポットに

毎週日曜日には、公園の西側部分にフリーマーケットが立ちます。誰が買うの?と思うようなガラクタから、古着、アーティストの作品、フード屋台まで盛りだくさんの内容です。とにかく広い上に大変な人混みなので、お目当てのものを探すのはほぼ不可能じゃないかと思いますが、なんとなくブラブラするには楽しい場所です。ただし、くれぐれもスリには気をつけて!

ダンボールに入っている商品は、お値段がお手頃

ダンボールに入っている商品は、お値段がお手頃



フリめぐりは、お店が閉まる日曜日の楽しみ。マウアーパークのフリマは観光客にも大人気で、ベルリンの観光スポットとして有名になりました。ここに限らず、フリマというのはモノとの偶然の出合いを楽しむところ。気に入ったものが見つかればラッキーという気持ちで歩いていると、もしかしたらお宝に巡り合うかもしれません。

私もここでヴィンテージのコーヒーテーブルと出合って、思わず買ってしまいました。今でもそのテーブルは私の部屋の主役的存在です。

屋外ステージでは日曜カラオケも


ベルリンでスターに!

ベルリンでスターに!



暖かい季節の日曜日には、15時からカラオケも開かれています。場所は丘とフリマの間にある屋外ステージ。すり鉢状になっていて、ステージを囲む階段にぎっしりと人が腰掛けます。ここで歌ったら気分はスターですね。
2009年から始まったこの日曜カラオケ、一時は騒音問題で揺れていましたが、自治体の規則の下でなら音楽演奏は引き続き行えることになっています。

犬がノーリードで思いっきり走れるドッグラン
丘の東側には、犬がリードなしで走れるドッグランもあります。飼い犬にリードを付けることを嫌がるドイツ人は多いですが、街なかではリード装用は義務。でもドッグランなら、リードなしで思いっきり走ることができます。

こんなふうに、多くの楽しみがあるマウアーパーク。私は以前、日曜ごとにフリマに通ったものでしたが、混雑が激しくなった今では平日に散歩をするようになりました。
この場所がかつて壁で分断されていたことを考えると、なんの不安もなく歩けることにしあわせを感じます。いつまでも、ずっと、誰もが歩ける場所であってほしい。ベルリンにいると、世界の平和と自分の日常はつながっていると思います。

誰もが安心して歩ける場所

誰もが安心して歩ける場所



これまで私の好きな場所をご紹介してきた「だいすき! ベルリン・プレンツラウアー ベルク」のコーナーは、今回でおしまいです。このコーナーで気になる場所を見つけていただけたら、そしてベルリンに来ていただけたら、これ以上のことはありません。
ご案内は、ベルリンプレンツラウアー・ベルク地区在住ライターの久保田由希でした。ありがとうございました。

久保田 由希

東京都出身。小学6年生のとき、父親の仕事の関係で1年間だけルール地方のボーフムに滞在。ドイツ語がまったくできないにもかかわらず現地の学校に通い、カルチャーショックを受け帰国。大学卒業後、出版社で編集の仕事をしたのち、フリーライターとなる。ただ単に住んでみたいと、2002年にベルリンへ渡り、そのまま在住。書籍や雑誌を通じて、日本にベルリン・ドイツの魅力を伝えている。『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)ほか著書多数。新刊『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方』(産業編集センター)。散歩、写真、ビールが大好き。

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久保田 由希