ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

イラストレーターとして、ベルリンで生活するということ#4『シェアスタジオを借りてみた!』

004

イラストレーターとして、ベルリンで生活するということ#4『シェアスタジオを借りてみた!』

こんにちは、ベルリン在住のイラストレーターKiKiです◎

実は、今月ベルリンのノイケルンという区域のシェアスタジオを借りています!

私のお仕事はイラストと文章書きなのですが、Macブックと、絵を描くスペースがあれば完結します。特にアトリエを別に借りる必要性を感じたことはありませんでした。

しかし、ベルリンに引っ越して4回目の夏。ドイツ語も英語もだいぶわかるようになったのに、ずっと一人で作業しているのは、勿体なさすぎる気がする。。誰か一緒に働く仲間が欲しいし、こっちの人たちはどういう感じでお仕事しているのかも、とっても気になる。見てみたい。

どこかでインターンということも考えましたが、グラフィックデザイナーの求人は良く見かけても、イラストレーターでインターンって、なかなかありません。しかし、ある日ぼんやりinstgramを眺めていると、フォローしていたベルリン在住のイラストレーターさんが『シェアスタジオを貸します!』とポストしているのを発見!!

早速コンタクトをとってみると、サクサクっと話が進み、『オッケー!じゃあ来週の月曜日スタジオ見に来て!』と、実際にスタジオにお邪魔することに。ワクワクで指定された来週の月曜日を待ちました。

 

ノイケルンにあるシェアスタジオ。

IMG_3274

今回、シェアスタジオのデスクを貸してくれたのは、南アフリカ出身のイラストレーターTara Deacon。7月の間、ホリデーでイタリアに行くとのことで、彼女のスペースをzwischenmiete(又貸し)してくれました。

Taraのイラストは、彼女の故郷である南アフリカの空気が感じられて、なんだか暖かい気持ちになります。彼女自身も、いつもハッピーで太陽みたいな素敵な女性です。是非、彼女のHPで作品をチェックして見てください◎

https://taradeacon.com/

私が借りているTaraのスペースは、上の写真部分。十分に起きな作業デスクと、棚、スキャナーも貸してくれるそう。シェアスタジオは、キッチンと3つの部屋があり、各部屋のスペースをさらにシェアして使っています。

デスク・wifi・共同キッチン・トイレと7人のクリエイティブなシェアメイトとのコミュニティ込みで、料金は1ヶ月180ユーロ。

シェアメイトは7人いて、イラストレーターのtara、グラフィックデザイナー、ペインター、立体を制作している人も。ただ、今はホリデーシーズンで、ペインターの子はNYのブルックリンにいたり、立体の子も時々やって来るくらい。朝から常にいるのはグラフィックデザイナーの彼と、お昼過ぎぐらいにやってくる、同じ部屋をシェアしているグラフィックデザイナーの彼女。それでも、1日の間に、必ず誰かがいて一生懸命働いていて、とても刺激がもらえる環境です。

 

デスクは、こんな感じ!

IMG_1221

 

私の仕事道具がずらっと並んでいますが、左から…

HDD・コンパクトスキャナー・ペンタブ・Mac book・ペイント用の紙が入った黒いケース・仕事用の青い手帳・水彩絵の具パレット・筆・あったかいミントティーが入ったボトル・お水・ペンケース・名刺入れ。

デスクは、十分な広さです◎そして、椅子も腰の部分にクッションがあるもので、長時間座っていても痛くない。。これ、とても大切なことだと感じました。。

 

共同キッチン。

IMG_7050

こちらも十分な広さのキッチンです。ポットやコンロ、冷蔵庫もあるので、お腹が空いたら簡単なものならパパッとここで料理することができます。なんかキッチンからポンポン音がするなと思っていたら、同じ部屋の女の子が、ポップコーンをつくってました。笑

IMG_4772

 

Taraの不在中、水やりを頼まれた植物たち。お仕事の休憩時間に癒しをもらっています。

 

IMG_1613

 

あと、彼女アボカドも育てています。『アボカドがとっても好きなのだけれど、自分で育てたらスーパーで買わなくても、好きなときに、好きなだけ食べれるじゃない?それって最高だと思って、育ててみることにしたの!』とキラキラの笑顔で教えてくれました。アボカドの成長過程が、今一番気になっていることです。笑

 

スタジオの開放時間

『各自がそれぞれスタジオの鍵を持っているから、好きなときにきて、好きなときに帰って大丈夫よ。極端な話、締め切り間際なら夜中の3時まで残っていてもいいし、引きこもって自分の絵が描きたい気分になったら、土日に来たって全然OK!』

とのこと。確かに他のシェアメイトの仕事の様子を見ていると、朝一から来たと思ったら、お昼過ぎにはどこかに行っちゃってランチかな?と思ったら、そのまま帰ってこなかったり、夕方ぐらいから来て、デスクに向かってガチャガチャしている人など、本当に自由。

私自身も、毎日1日のスケジュールが変動するし、来週の予定も読めないことなんて多々あるので、この自由な感じ、とっても助かっています。

 

実際にスタジオでお仕事してみた、ある1日の流れをご紹介!

朝から来れた1日を例に、ご紹介してみようと思います。

 

7:00 起床 

朝食を取り、簡単なお弁当(サンドイッチとか、チャーハンとか)を作って、身支度をすませます。

8:30 電車に乗って、スタジオに向かう。

IMG_0764

運悪く、スタジオを借り始めた2週目に最寄り駅が工事を始めてしまったので、地下鉄で大回りして通勤です。徒歩含めると、結局1時間くらいかかってるのかな。苦笑 でも電車に乗るといろんな人たちの人生が垣間見れて、眺めている間、仕事のことも考えないし、リフレッシュできることがわかりました。やっぱり、在宅で完結してしまうお仕事だとしても、ずっと家にいるのは良くないですね。。ちなみに日本で働いていた頃も、職場までチャリで5分のところに住んでいたので、人生初めての電車通勤を体験しています。

9:30 スタジオ到着

一番最初にスタジオに来た人は、キッチンとトイレの窓を開けます。それから、Taraに頼まれていた植物達の水やり。それが一通り終わったら、コーヒーを入れて、デスクに向かいます。

10:00 お仕事開始

メールをチェックして、グーグルカレンダーに今日のタスクを打ち込んでいきます。この日は、記事を1本と、交渉ごとを2件、SNSでのシェア、アイキャッチ用のイラストと、それが終わったら好きな絵を描こう!そんな感じの計画でした。

10:30  別室のグラフィイックデザイナーの彼がやってくる

スタジオにやってきたら、軽く挨拶。でも、すぐに各自の仕事に取り掛かります。シェアスタジオだから当たり前ですが、みんな働きに来てるんですよね。私もしなきゃいけないことがあるし、スタジオメイトもしなきゃいけないことがある。休憩をとるタイミングもそれぞれ。初日以外なかなか、交流が測れていないことをちょっとモヤモヤしています。。でも、おはようとさよならの挨拶は、みんなで必ずするようにしています。

グラフィックデザイナーの彼から学んだ仕事術:

タスクごとにタイマーをかけて取り掛かっている。確かに、そうすると一気に集中できますよね。私はいつもグーグルカレンダーのリマインダー機能で時間を把握していたのですが、タイマー音がなった方が緊張感があると感じました。

12:00 ぼちぼち、お腹が空いて来たのでお昼ご飯を食べ始める。

私の悪い癖なのですが、一度長い休憩を挟むと集中力が切れてしまうので、デスクでちまちま食べながら作業を続行しています。デスクで食べたら匂いで怒られるかなと思ったのですが、同じ部屋をシェアしている女の子がキッチンでポップコーン作って食べながら作業していたので、全然OKみたいです。笑

15:00ぐらい 同じ部屋をシェアしている女の子がやってきて、電話MTを始める。

電話でMTをしていたので、少し耳を傾けてみると、値段交渉の最中。。私も大の苦手な、値段交渉。彼女は、はっきり条件を提示して、堂々と交渉していました。見習うべき、強い姿勢でした。

スタジオメイトたちは、多国籍なので英語でコミュニケーションをとっていましたが、いろんなところから聞こえてくる仕事の話し声を聞いていると、みんなだいたいドイツ語も話せるみたいです。ベルリンの企業で働いている友人に話を聞いたときも、基本英語で同僚とは話しているけれど、クライアントがドイツ人だった場合、契約書類などのやりとりがドイツ語になってくるから、ドイツ語は必須だよ、と教えてくれました。

16:00ぐらい 立体を作っている子が、荷物だけ取りに来て、またどこかにいく。

18:00くらいに、だいたいみんな帰宅する

今まで1回ほど、グラフィックデザイナーの彼が締め切りに追われて、19時ぐらいまで残ってるみたいでしたが、基本18時くらいには、みんな家に帰っていきます。私も、朝早くから来た日は18時に帰る!と決めたら、生活にメリハリができて、体調もとても良い感じです。お昼過ぎぐらいから来た場合は、22時ぐらいまで残っていたときもありました。そこまで遅いと、誰も残ってませんでしたが、それはそれで1人で集中できる環境でよかったです。

 

シェアスタジオを借りてみての感想

IMG_2997

かれこれ、日本での前職を退職して4年ほど経つのですが、4年ぶりの自分デスクと、フリーランス同士でしている仕事は違っていても、同じ空間に一生懸命働く仲間がいるって、嬉しい。集中できるし、刺激も受けるし、ベルリン現地のアーティストたちとも交流出来るし…

家と職場が違う場所って、快適かもしれない…!

今回は期間限定のお試しシェアスタジオでしたが、機会があればまたどこかで是非借りたいです。良い環境は、良い仕事・作品を生み出すということが、強く実感した1ヶ月でした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

イラストのポートフォリオサイト

http://kiyonosaito.com/

inatagramでは、定期的にイラストを公開しています◎

@kikiiiiiiy

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

KiKi

西伊豆の小さな限界集落出身。交通機関もない、1番近いお店まで車で1時間。とにかく大自然しかない小さな集落で、紙とペンと空想で無限大に遊べることが、この上ない娯楽で贅沢でした。

2012年京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業。その後、同大学マンガ学科副手を3年間務めながらイラストレーターとしての仕事を少しずつ増やしていき、2015年からフリーランスに。居場所を探して旅するように生きていたらベルリンに辿り着き、2016年の夏からオペア留学を利用して移住。2018年にアーティストvisaに切り替えました。

例えば、私のように小さい集落で暮らしている子が、そこから旅立つ時期を迎えたときに、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』って気づけるようなものを残していけたら、最高だなと思いながら絵と文章をかいています。

Portfolio site : http://kiyonosaito.com/
instagram : https://www.instagram.com/kikiiiiiiy/

KiKi