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うさぎ・卵・子羊・・・春を呼ぶイースターのマストアイテム

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うさぎ・卵・子羊・・・春を呼ぶイースターのマストアイテム

leckermaulの在独スタッフYukiさんのドイツ便り。イースターのドイツは色とりどりの花やデコレーションで街が華やぎます。

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ドイツでは今週末に復活祭を控えています。

キリストの復活を祝う復活祭(イースター)はドイツ語でオースタン(Ostern)といい、他の西洋諸国と同様にクリスマスに次ぐ一大イベントです。復活祭は「春分の日から数えて最初の満月後の日曜日」と決められているため、毎年日にちが変わります。

そして、毎年復活祭前に天気が荒れるというジンクスが。今年も例によって、先週末はドイツ各地に雪がちらつきましたが、復活祭当日は良い天気で迎えることが出来そうです。

オースタンが近づくとスーパーにはカラーリングが施されたデコレーション用のイースターエッグが並び、春が来たと実感します。


この日本人にはちょっとギョッとしてしまうカラフルなゆで卵は少し色が白身に浸透しているものの、食べることが出来ます。私は食指が動かずまだ食べたことがありません。

ウサギや卵と並んで、オースタンの象徴となっているのが、子羊。

子羊はイエスの象徴であり、神への捧げ物として、以前は復活祭当日の一番最初の食事として食卓に登場していたそうですが、近年では動物愛護運動の影響からラム肉ではなく、子羊型の焼き菓子に置き換えられるように。

お菓子グッズ売り場にはこの時期に子羊の型が出回り、お菓子屋さんでも店頭に粉砂糖がまぶされた子羊のケーキを目にします。


この羊の焼き菓子は聖木曜日(ドイツ語ではGründonnerstag「緑の木曜日」といいます)に焼かれるのが伝統だそう。

緑の木曜日には緑のもの、野菜をメインにした食事が多いようです。

フランクフルト周辺の地域ではこの日にグリューネゾーセ(grüne Sauce)を食べる習慣があるそう。グリューネゾーセは春に採れるチャービルやパセリなどの7つのハーブとサワークリームを併せたソースを茹でたジャガイモと卵と一緒にいただきます。春の七草、といったところでしょうか。


翌日の聖金曜日(Karfreitag)は魚を食べ、復活祭の日曜日には肉料理を食べる人が多いようですが、ドイツ国内でも地域や信仰する宗派によってさまざまな習慣があり、それぞれの家庭にそれぞれの伝統があると言っても過言ではありません。

昔は復活祭までの40日間(安息日の日曜日を除く)、動物由来の食品や嗜好品などを断つ習慣がありました。現在はそれほど厳格に行っている人はあまり見かけないものの、3月の謝肉祭(カーニバル)が終わってからお酒や甘いものを我慢して、復活祭を清い心で迎えようと試みる人(そして大体失敗する)も多いです。

 

Yuki

東京都出身。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒。 脱サラ後ベルリンで1年間の浪人生活を経て、 現在デュッセルドルフはハインリヒ・ハイネ大学でメディア文化学を専攻中のアラサー大学生。 東京のフラムクーヘン店Leckermaulのスタッフ。 クラシック音楽とメタル、写真と映画と美味しいものが好き。 ドイツの知られざる食文化やサブカルチャーについて発信していきます。

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