ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

ハンガリーのこと

ハンガリーのこと

こんにちは、T.Yです。ドイツでのテストを終え、7月30日に日本に帰国いたしました!いえーい(^▽^)/

今は元いた実家に戻り、留学後の手続きの用意に追われております。時差ぼけの影響か、朝にやけに眠くなってしまい、ほぼ寝て一日が終わるなんて日がざらにある今日この頃です。私が眠たくなる日本の朝方って、よくよく考えるとドイツでは夜中、いつも眠りについていた時間帯なんですよね。こういうところにドイツでの生活の名残があるというのは、何とも面白いものです。でも、そろそろ生活リズムを取り戻したいものです。

さて、前回ブログにてバイロイト音楽祭のレポートを掲載すると予告していましたが、予定を変更して七月中に友人と旅行したハンガリー・ブダペストについて書こうと思います!(音楽祭の事は、次回絶対に書きます!)

 

という事で、今から軽くブダペストとハンガリーについて紹介します。

ブダペストは、東欧の国ハンガリーの首都です。ドナウ川をはさみ、西岸のブダとオーブダ、東岸のペストで構成された町で、その景色の美しさから「ドナウの真珠」と称されています。

ハンガリーという国は東欧に所属していますが、実はその中心民族はヨーロッパによくあるゲルマン人やラテン人ではありません。遠い昔アジアの大部分を支配したこともあった騎馬民族・フン族の流れをくむマジャール族が、今の”ハンガリー人”なのだそうです。つまり、ハンガリーはヨーロッパでありながらアジアの文化も持ち合わせている、大変面白い国なのです。現に、ヨーロッパの名前の表記は”名前・苗字”が普通ですが、ハンガリーはアジア諸国と同じ”苗字・名前”表記です。長い期間をかけてアジアの文化が移動し定着した証を見ているようで、ロマンがありますよね。

 

では、ブダペスト旅行の思い出をつらつら書いていこうと思います!

旅行は七月二十日から二十二日の三日間、日本人の友人二人と行きました。

往復どちらも、飛行機を使いました。ライアンエアーというアイルランド系列の格安航空会社を利用しました。ヨーロッパ内を飛行機で移動する際は、安いフライトも多いし、時間も全然かからないのでとても便利です。私達が使ったニュルンベルク→ブダペストの便は、往復で約130ユーロ、片道で1時間半ほどでした。

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さて、無事ブダペストの空港に到着。初めて見たハンガリー語はさっっっぱり分かりませんでした。プラハでの困惑再び。東欧の言葉は難しいですね。

空港から市内に行くバスを利用しようとバス停で待っていたのですが、1時間以上経っても一台も来ず。この時期ブダペストは晴れが続き、日本と似た感じの炎天下でした。じりじり肌が焼けるような暑さの中ひたすらバスを待ち、ようやく乗れたと思ったら待っていた人が大量に乗り込んできて、久々の満員乗車を経験。市内に行くまでが、なかなかハードでした。

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ようやく、私達が泊まるホテル(アパートメントタイプ)に到着。目の前が歓楽街でした。カジュアルながらもオシャレな雰囲気でした。(夜中はうるさかったですが(笑))

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しばらく部屋で休み、少し暗くなってから、街巡り開始。ライトアップが美しかったです。

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事前に調べて知った、ブダペストで人気のカフェに入ってみました。

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店内はレトロで重厚な雰囲気。どことなくウィーンで入ったホテルザッハーやデメルを彷彿とさせる感じ。

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コーヒーフロートを注文。甘くて、でもしつこくない味で美味しかったです。

カフェを出たら、お目当てのブダペストの夜景を見に観光名所のスーチェニー鎖橋へ向かいました。

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どうですか、この美しさ!ペスト側から見た、ドナウ川沿いの景色です。これはライトアップされたブダ城です。

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川沿いには多くのレストランがならんでおり、ゆっくりと夜景を楽しめるようになっていました。そこで小さなオーケストラがお客のために生演奏をしていて、更にロマンティックな雰囲気を演出してくれていました。

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スーチェニー鎖橋。携帯で撮ったので、綺麗に写せませんでした…(´;ω;`)

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スーチェニー鎖橋から見たドナウ川。圧巻の一言です。「ドナウの真珠」と言われるのも頷ける素晴らしさでした。

「ここでデートしてプロポーズされたら、うんって言っちゃうね」というのが、友人達の感想でした。相手にプロポーズしたい彼氏彼女の皆さん、ブダペストに足を運んでみてはいかがでしょうか(笑)

日付は変わって、次の日。本格的にブダペスト観光開始です。

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国会議事堂。かわいらしいピンク色。

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昼間に見るドナウ川も、壮観でした。この日もとてもいい天気で、写真のとり甲斐がありました!

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漁夫の砦。1895年から1902年にかけて、建築家シュレク・フリジェシュによって建てられた砦です。名前の由来は、中世に漁業組合が王宮を守る任務にあたっていたからだとか。

 

ここでお腹がすいたので、地元のレストランに入って昼食をとることに。

しかし、これが私達に大きな衝撃をもたらした…

 

( ノД`)Σハンガリー料理まずすぎる!!!!*個人の感想です

 

いや、本当に。本当にまずかったんです。*個人の感想です

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ハンガリー料理といえばこれ!な代表料理、グヤーシュは確かにとても美味しかったです。グヤーシュとは、肉と野菜、パスタをトマトやパプリカ調味料でことこと柔らかくなるまで煮込んだスープ料理です。ドイツでもとても有名で、大学のメンザでもちょくちょく出てきました。他国ではシチューのようなおかずとしての立ち位置のグヤーシュは、ハンガリーだと日本のみそ汁のように付け合わせのスープとして捉えられるそう。メニューでも、スープ料理の欄にありました。

 

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Kasespätzleという、ドイツの卵麺パスタ。勿論これもメンザでよく出ます。Spätzle自体は美味しかったのですが、この上にのってるQuark(ヨーグルトとチーズのあいの子のような食材、これもドイツ産)とパプリカパウダーのソースが本当にまずかったです。(でもこれはドイツ料理だから、ノーカン?(笑))

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これが本当にひどかった!この中で一番まずかったです。

イノシシ肉とキノコを混ぜ合わせてステーキ型に焼き上げた料理でした。見た感じとても美味しそうだったので、期待して口に入れたのですが…

まずい!苦い!生臭い!( ゚Д゚) *個人の感想です

あまりのまずさに悶絶しました。それでも残すのはもったいないからと一気に食べきったら、友人達に称賛されました。これはもう2度と食べたくないです。

「人肉食べてるみたい」(by友人)

あまりに口に合わないハンガリー料理が多すぎて、「ハンガリー料理って世界的に見てもまずい部類なのか?」と疑問を持った友人が「ハンガリー料理 まずい」でネット検索をかけてみたところ、何故かヨーロッパの人々は「ハンガリー料理素晴らしい!!」とすごく褒め称えていました。解せぬ。味覚が似てるから、美味しく感じるのでしょうか?(ちなみに「ハンガリー料理は大体日本人の口にはあわない」という情報もありました)

 

このハンガリー料理ショックで精神的大ダメージを受けた私達は、一気に疲れを感じてテンションダダ下がり。この後ブダ城も見学したのですが、中をろくに見ないままアパートへ引き返してしまいました。

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夜は、ピザを食べました。美味しかったです。イタリア料理万歳(←失礼)

夜中に、スーパーで買っておいたハンガリーで有名な貴腐ワイン・トカイを飲みながら皆で談笑しました。普段なら言えないようなぶっちゃけ話もして、さらに距離が縮まったような気がして嬉しかったです。

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3日目は、飛行機が朝10時前の一便しかなかったので、朝早く起きだして空港に向かい、そのまま飛行機でブダペストを離れました。

こうして、2泊3日のブダペスト旅行は幕を閉じました。

2日目のハンガリー料理のインパクトを除けば、ドナウ川を中心とした美しい景色、ヨーロッパとアジア、イスラムの混じった独特の文化は、西欧や南欧とはまた違っていて一見の価値ありです!特にブダペストの夜景は、死ぬまでに一度は見にいった方がいいと思います。本当にきれいですよ。

では、今回はここで締めます。次こそは、バイロイト音楽祭について書こうと思います!ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

追記:ここでは結構ハンガリー料理を批判しましたが、もしかしたら行ったレストランが外れだった可能性もあるので、ここにこう書いてあったからと言って全てのハンガリー料理がまずいというイメージは持たないで欲しいと思います。あくまでも一個人の感想として、参考程度に受け止めて頂けると嬉しいです。

T.Y  05/08/2017 17:38

 

上智大学ドイツ語学科学生チーム

上智大学外国語学部ドイツ語学科在籍中の大学3年生(2019年4月現在)。2018年夏学期〜2019年夏学期 までドイツ各地に留学中。
真野 萌(Bonn)
大橋 ふみな(Heidelberg)
磯貝 理津子(Freiburg)

上智大学ドイツ語学科学生チーム