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ドイツ留学の肝?恋愛のこと

ドイツ留学の肝?恋愛のこと

どうも。絶賛旅行中のBonn留学中の石川です。

信じられないことにほぼ1年このブログを書き続けてきました。
9月にザールラントに引っ越してきた時に綴った「書きたいこと」で「ご飯」と「勉強」はもう書けたんですけど、最後「恋」がずっと書けなかったんですよね...真面目なみんなを見ているとちょっと浮ついた話は...と敬遠していましたが、覚悟を決めました。恋愛も学生の権利です(出典:昔見た少女漫画)。恋愛について参考になるか分かりませんが、私の経験100%で書いてみます。

最初にどうでも良いですが私のスペックを書くと「日本での恋愛経験ほぼゼロ」「年増顔(25~30歳ぐらいに見られます)」「現在恋人候補(男)持ち(ドイツ人大学生、中距離※スペックは時期により変動します)」です。

ここでは多分初めてですが、自分の事をゲイと最初に言ったのは4年前の高校生の時。そこからほぼほぼ経験がない中で外国で恋愛をするのは勉強とともに結構大変でした。

というのもドイツはリア充...カップルでやることがダンスパーティ(Ball)と言った公式行事や家族会など日本よりもとても多いので、恋愛にオープンな環境が基本ぼっちの私には慣れなかったりすることもあったからです。もちろんボンのそういう行事は同性カップルオッケーなんですけどね。私は出たこと無いんですが...



ドイツ全土、特にバイエルンでは5月になるとMaibaumと呼ばれる色々な絵が描かれた札(大体がお店やその町の産業です)を吊り下げた木を街の真ん中に飾る習慣があるんですが、ここボンでは何故か「好きな人の名前をつけた白樺の木をその人の家の軒先に飾りつける」という謎の儀式に様変わりして伝わっています。それって個人情報
町中に女性の名前とかハートが大量に張り出されて、春の陽気と共に幸福感がすごかったです。しかもMaibaumは6月まで飾る。引っ越してきたばかり+割と傷心中の私にとっては他人の幸せパワーがちょっと辛い...ボンで乱立する愛の形を見て内心「ケッ」って思っていたのは内緒です。



こういうことをするラインレンダーだけじゃなく、留学生の中でも恋愛をする人はもちろんいます。相手はドイツ人だったり、他の国からの留学生だったり日本人同士だったりと多様です。ただでさえかなり恋愛がインターナショナルでオープンなドイツ人の中で、リア充方面の方々は学力だけじゃなく愛も育む人が多いです。

ただこの間ザールラントの女友達と話していたのが「日本人留学生の男の子はドイツ人の女の子と恋愛しない」ということでした。プライバシーとかあるから詳しくは伏せますが、ボンでも「日本人女子×ドイツ人男子」のペアはよく見ましたが、「日本人男子×ドイツ人女子」はあまり見ません。ましてや「日本人男子×ドイツ人男子」はみんな初めて見たと言われました笑。本当に理由は未だに不明です。

挙げられるとしたら、ドイツ人と日本人の恋愛観は違うからだと思います。どうしても男の人は「付き合ったからには自分が引っ張らなきゃ」ということを考えてしまって、習慣の違いが受け入れにくいからなのですかね...といっても私は日本ではほとんどの恋人が液晶の中にいたので、あまり分かりませんが...さっき言ったみたいに恋愛に対して割とオープンな土壌もあるし、恋愛のきっかけも日本と結構変わっています。

まずドイツではネットやパーティーで相手を見つけるのが普通です。語学教材でも、ネットで知り合ってお互いの顔が分からない男女がカフェで「君は〜、だよね?」と確認し合うというなんとも言えないスクリプトがありました。ゲイの場合、実際に会う人がそうである可能性がまず低いので自ずとネットで探します。実際成功例は結構見ています。私は「ネット=出会い系=人さらい」という理論であまり使わないですが...そもそもここに載せてしまうと18歳以下が見られなくなってしまうのでやめておきます笑。



あとドイツ人は恋人と友達の差が日本以上にすごい曖昧です。ここら辺も白黒つける日本と違うと思います。知り合って何となく付き合うみたいなパターンを何回見たことか...冒頭で彼を「候補」と付けたのもなんとなくまだ探り合っているからです。

日本だと「好きです」とか「付き合おうか」みたいな感じですが、ドイツの常套句は「僕たちって付き合っているのかな」という曖昧な感じ。

ドイツ人は恋愛は成り行き任せっていう人も多く、とりあえずなんかそれっぽいことして後は様子見がすごい多いです。私が「〜と付き合いたいから〜する」と言ってみたりするとすごいビックリされます。恋愛に努力はしない主義みたいですね。

私の場合、彼はザールブリュッケンの寮で知り合いました。関係もザールラントでは一緒みたいな感じで、ちょっとドライなのはドイツでも珍しい例ですね。こんな感じで告白からの付き合うの感じもなく、のらりくらりとしています。「恋愛より学業だ(授業厳しい)」がザールラント大学の傾向でもあるからかなとも...

 

関係が曖昧なせいか、日本人がよく聞くドイツ語ランキングトップ3に入る(と思う)「イッヒリーベディッヒ"Ich liebe dich"」は超ラブラブカップルとか夫婦とかほぼそのレベルまでいかない限り言いません。その代わりちょっと似ている"Ich hab dich liebe"があります。ただこれもあまり使いませんが...この間アメリカンな軽い気持ちで彼に"〜, ich liebe dich"と言ってしまい、その時は「言いたいことは分かるけどやりすぎ」と慄かれました。ドイツ人はストレートに物事を言うイメージがありますが、恋愛に関しては含みを持たせるのが最低限の礼儀だそうです。

好きな人の名前をプレートに彫ってくれたシュトゥットガルトのお店

好きな人の名前をプレートに彫ってくれたシュトゥットガルトのお店



 

友達と恋人の差は曖昧なんですが、ドイツで付き合っている人を見つけるのはすごい楽です。普通に人前でキスしたり、同じソファに座って膝枕?みたいなことをしてて...何だか書いていてちょっと恥ずかしくなってきました。とにかく積極的ですね。本当に人前でする気がしれません汗。でも後で「付き合っているの?」と聞いたら「まだわからない...」と返されたり。逆に言葉をなんで曖昧にするのかよく分からなかったりします。

でも曖昧にしておくと断られた時のダメージも少ないし「タイミングが悪かったのかな」って感じでもう一度アプローチしやすいのでそこはいいかなと思います。私も何度かトライしたので...

ゲイ同士でもクマとバイキングの末裔みたいな二人が腕を組んでいたりとすごい仲良さそうにしています。特にボンの隣のケルンは"Lesbien- Schwulenhauptstadt"「レズビアンとゲイの首都」と呼ばれる地域で同性愛も珍しい存在ではないから、この地域を旅行されると、同性異性問わずイチャイチャするカップルをたくさん見られると思います。ケルン中央駅に来てからゲイ向けのアプリを開くと半径100メートル以内に10人ぐらいがオンラインだったりして毎回びっくりします。



もう一つびっくりしたのが、ドイツは遊園地デートとかショッピングデートみたいな特別なデートのシチュエーションがあんまり無いことですね。日本だとこういう休日イベントは好感度が上昇する大事な機会なんですが、ザールラントでは、休日でも部屋で飲む、ひたすら歩く、お茶するぐらいしかみんなやっていませんでした。どれもあんまりお金がかからない...日常生活がデートになっている分街中のリア充度が増すんだと思います。もしフェスとか Europa-Park(フライブルクにあるテーマパーク)なんかに行く時は、ダブルデートみたいに複数人で行くのが普通です。



私は...ドイツだからといって特別なことは一切しません。「旅の恥はかき捨て」が出来ないので...たまにほっぺたを引っ張って「雪見だいふく」ってやるぐらいです(恥ずかしい...)。それ以外は特に何もありません。親御さん、ご安心を。

彼とはちょうど日曜日に私がデュッセルドルフで買った、たらこスパゲッティソースを渡して、日本に帰るからさよならして再びドイツに戻ってくることを誓いました。(これがかの有名な「ザールブリュッケンたらこスパゲッティの誓約」)

オランダのユトレヒトであったゲイクルーズ

オランダのユトレヒトであったゲイクルーズ



 

いや、書きたい書きたいと言っていたんですが、いざやってみると自分の色々なものを晒しているみたいで結構恥ずかしかったです。いや、でも引かれたらひたすらドン引かせてみせましょう精神で頑張りました。

まだ決まった関係ではないしこれからどうなるのかは分からないのであんまり話せませんが、知り合いが競うように結婚し始めたり、最近ドイツでも同性パートナーシップから純粋な同性婚(Ehe für alleは話題になりましたね)ができるようにになったので、今までは親族の旦那か嫁をいびる小舅しか自分の20年後の姿が想像できませんでしたが「ドイツで結婚するのかな?」「職にありつけるのかな?」みたいな多分他の人が思う将来も考えられるようになってきました。この記事を書こうと思ったのもケルンのゲイパレードを見たからっていうのもあります。

ビザのこととか面白そうなんで、いつか誰かと結婚するようなことがあったらまた書いてみたいなと思います。

ではでは

03. August 2017 石川輝

上智大学ドイツ語学科学生チーム

上智大学外国語学部ドイツ語学科在籍中の大学3年生(2017年4月現在)。  三竿 佑莉 (2016年秋学期Paderborn留学。2017年春学期はHeidelberg 留学中)、 山田大幹 (2016年秋学期Essen-Duisburg留学。2017年春学期はKöln 留学中)、 石川輝  (2016年秋学期Saarland留学。2017年春学期はBonn 留学中)、 T.Y (2016年秋学期から2017年春学期までBayreuth留学中)

上智大学ドイツ語学科学生チーム