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大切な人に贈りたい、82歳のマイスターのチョコレート

©Gianni Plescia

大切な人に贈りたい、82歳のマイスターのチョコレート

この茶色のもの、なんでしょう?チョコです!バレンタインデーです!

「バレンタインデーっていつだっけ?」
と、先日ドイツ人相方に質問されました……。

実はドイツでの「バレンタインデー」の知名度は低め。広まったのはここ10年くらいでしょうか。

男性、女性に関わらず、大切な(恋)人に何かを贈る日、という風に理解されているようです。

人気のプレゼントは花束、チョコ、香水。特にチョコレートは、バレンタインに限らずポピュラーな贈り物です。

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そもそもドイツ人はチョコレートが大好き。ドイツ人1人頭の年間消費量は9,29kg(!)でヨーロッパトップ。1ヶ月に板チョコ10枚くらい?大したことないと思えたら、実はあなたはドイツ人なのかもしれません(笑)

ベルリンにもsawadeなど、チョコのお店は多いのですが、今回は私が大好きな工房をご紹介したいと思います!

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創業1912年のチョコレート工房、ERICH HAMANN エーリッヒ・ハマン。バウハウスのマイスター、ヨハネス・イッテンが手がけた内装がいまも使われ続けているお店なのですが、このインテリアも、創業当時から変わらない渋いパッケージデザインも、いま見ても全く古臭さを感じないのがすごい!洗練されていてモダン。

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今回無理を言って、念願の工房にお邪魔させて頂くことができました。
ほんのりビターなチョコレートの香りに包まれたオフィスと工房。焦げ茶色の層をまとった機械や道具の中に、小さな金紙が積まれています。

ハマンのコーヒービーンズチョコや薄板のような繊細なチョコは、箱をあけると少しだけ金紙で包んだものが入っていてまるで宝物のようなのですが、手で包まれていたとは。

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一番人気の「ボルケ」は名前どおり、樹皮のような繊細な襞が折り重なって口の中でほろほろとほどける独特の食感。ビターチョコはコーヒーにぴったり!
実はこれ、82歳のシニアオーナー、ゲオルク・ハマンさんが100年前の機械を使って、作っているものなんです。

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彼のお菓子マイスター歴はなんと67年!

「この機械は私よりもっともっと年を取ってますよ(笑)100年前の機械なんですがローラーが花崗岩でできているので熱くなりにくく、カカオの香りが損なわれないんです」。もうそろそろ引退したいんですが、、と言いつつも、この薄いひだを作る作業は、指先の勘が命。ほかの職人さんではなかなかできないんだそうです。昨年やっと、息子さんに少しずつまかせられるようになった、とのこと。変わらないものはないけれど。味もデザインも、変わらずにこのままでいてほしい。

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市内のデパートはもちろん、最先端のセレクトショップなどでも売られているこのエーリッヒ・ハマンのチョコレート。ベルリンの熊型やクリスマス前にはサンタ、イースターにはうさぎモチーフも人気なのですが、なにぶん手作業のため数に限りがあり、他の街、国外ではほとんど手に入りません。

バレンタインのプレゼントだけでなく、自分用にも、1個、いや2個……。

大切な人に、そして自分へのご褒美に買いたくなるチョコレートなのです。

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ERICH HAMANN
エーリッヒ・ハマン

hamann-schokolade.de

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DSC00799河内秀子(かわちひでこ)
東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』ウェブマガジン『think the earth』など。趣味は漫画とおいしいご飯。Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を、instagram(@yg_hidekawcで東ドイツデザイン、ごはんやカフェなどをアップしています。

 

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。2003年、ベルリン美術大学在学中からライター、コーディネーターとして活動。雑誌『Pen』『derdiedas 』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。
趣味は漫画と東ドイツとフォークが刺さったケーキの写真収集、食べ歩き。蚤の市やマンホール、コンクリ建築も大好物。
Twitterで『#日々是独日』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。@berlinbau

河内 秀子