絶賛開催中「クラーナハ」展
ドイツ総領事館に居候しているリョウちゃんからメールが届いたよ♪
今日の話題は・・・=^_^=
クラーナハ
クラナッハ
クラナハ・・・
色んな言い方があるみたいだけど、今大阪の国際美術館で開催中のドイツの名匠「クラーナハ展~500年後の誘惑」にお邪魔してきました!
クラーナハといっても日本ではあまり有名ではないかもしれないけど、
「宗教改革のルターの肖像画を描いた人!」
って言えば、
「なるほどぉ~、教科書で見たあの絵を描いた人かぁ」
ってみんな納得しちゃうかも。
このクラーナハさんは息子も同名(ルーカス)でやはり画家。
なので表記はクラーナハ(父)とクラーナハ(子)って区別されることもしばしば・・・
今回の展覧会のクラーナハさん(父)、ただの画家じゃないんだ。
今で言うところのマルチプロデューサー的な人で、ザクセン選帝侯の宮廷画家として肖像画を描きつつ、本の挿絵を描いて自分の工房で大量印刷。
おまけにヴィッテンベルク市の市長まで務めたんだ!
ルターの著作にも挿絵を描いていて、クラーナハの素晴らしい挿絵もあって、民衆にまでルターの考えが広がり、宗教改革が様々な階層にまで広がっていったらしい。
このクラーナハさん、ルターとは仕事上のつきあいだけじゃなく、個人的にも親しくて、ルターの結婚式にクラーナハが出席したり、お互いの子どもの名付け親になったりと、家族ぐるみのおつきあい♪
ルターの肖像画も色々と描いているんだニャン。
今回の展覧会には教科書に載ってるルターの肖像画は来日してないけど(よく似たのは来日してるニャン)、「500年後の誘惑」というサブタイトルがつけられたセクシーな女性の絵画が・・・(*ノωノ)キャ
「特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージ」
という文言が展覧会のカタログにあるように、同時代のイタリア・ルネサンスのむっちりした女の人とは全く異なった、ほっそりとした女性が描かれている。
その女性が纏う透明のベールは、本当に透明であるかのように描かれていて、身に着けている宝石も本当の輝きを放っているかのようで、その素晴らしい筆致には息を飲むばかり。
女性が纏っている衣装には当時の最先端のファッションが反映されていて、見てるだけでもうっとりすること間違いナシ!
ファッション好きにもオススメですニャン。
展覧会で目に栄養を与えた後は、美術談義に花を咲かせなくちゃ!
っていうことで、美術館そばのダルマイヤー・カフェに。
ここはミュンヘンに本店がある、超高級グロサリー&カフェの大阪支店。
ダルマイヤー・カフェは日本でもここにしかないから、展覧会後の一服に是非どうぞ。
(19. Februar 2017)
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