ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

ベルリンの日常、を支える人たち。

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ベルリンの日常、を支える人たち。

19日夜、クリスマスムードに沸くベルリンの日常を切り裂くような事件が起こってしまいました。
カイザー・ヴィルヘルム記念教会の横のクリスマスマーケットに、トラックが突っ込んだのです。
ちょうど繁華街に外出中だった私は、慌てた家人の電話を受けて、近くのホテルに避難していました。
翌日は日本の友人知人などからメールを頂き、慌ててFacebookの安否確認機能をチェック。
新聞などを見ているとなんだか恐ろしくなり、不安でドキドキしながらも外に出てみると、当たり前の日常がそこにありました。中央駅などでも、特に警官が増えているという印象はなく、少しだけ人が少ないいつものクリスマス前のベルリン。
ベルリンがベルリンらしくあるために支えてくれている人たちの存在を、実感しました。

今回、まっさきに動いていたのがベルリンの警察のtwitter、@polizeiberlin と@PolizeiBerlin_Eです。
@PolizeiBerlin_E は事件などが起こった際にフル稼働する特別出動用アカウント。事件発生後すぐ、警察のアカウントで#Breitscheidplatzというハッシュタグのもと緊急情報が流れ、
その後、「家を出ないでください」「噂を広めないでください」「ビデオなどを撮らないで」、また特別な問い合わせ用の電話番号などの情報を、英語とドイツ語の二ヶ国語で同時発信!
こういう急な事件が起こった時、不確かな情報に振り回され不安だけが増していくので、この警察情報はとても助かりました。

このベルリン警察のtwitter、普段はベルリンらしく(?)なかなか面白い。
今年11月、緊急の電話がすぐにつながるよう、#NoNotruf「これは緊急ではありません」というハッシュタグのもと、これまでかかったへんてこ110番の会話をツィートするキャンペーンを行なっていました。
私が気に入ったのはこちらの会話:


「交差点で3人姉妹がジャグリングしてるんですけど!」
警察>「ベルリンでは普通のことです」
「私はそんなの知らないわ!」

………いかにもベルリンらしい対応です。。

蜘蛛を捕まえたから取りに来て!とか、猫が威嚇してくるので布団から出れないんですが、とかもありました……。
ちなみにドイツの警察も、緊急通報は110番!
このキャンペーン後、年間30万件以上という、「緊急ではない110番」は一気に減ったそうです。

ちょっと話はズレるのですが、公共機関の面白キャンペーンといえば、BVGベルリン交通!
昨年末発表以来、一世を風靡した「Is mir egal」ー



「無賃乗車以外は、なんでもあり!」というベルリンらしい自由さを歌ったビデオは、まさにOhrwurm、一度見たら(聞いたら)忘れられませんー
に引き続きスタートしたのが、「Alles Absicht 全てわざとなんです」という、自虐広告。



しょっちゅう遅れる路面電車やバス、
急ブレーキや急発進、ベルリン交通の様々な問題が数え上げられます。
もごもご不明瞭で何を言っているかわからないアナウンス。
自虐ネタ満載すぎて、遅延や突然の休止とか多すぎ、と毎回腹を立ててるのに、つい笑い出さずにはいられませんでした。

こんなひどい(?)公共交通のあり方も、ある意味、ベルリンの日常。
ベルリン交通は、この事件の後「私たちはベルリンの街が止まってしまわないよう、全力を尽くします」と力強く発表しています。

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今日、ブランデンブルク門のクリスマスツリーを見に行きました。

ツリーの下に追悼のためのろうそくとともに置かれていたメッセージの中に「Berlin bleibt Berlinベルリンはベルリンであり続ける」という言葉が。

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そしてまた、驚くほどにシリアの人たちへの追悼の言葉が多かったのが印象的でした。

ベルリンのこの事件から新たな憎しみを生むようなことがあってはいけない、
そして死が日常になっている国に、早く平和が訪れるようにー そんな思いが伝わります。

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長くなってしまいましたが、みなさまにもすてきなクリスマス、新年が訪れますように!

Frohe Weihnachten & einen guten Rutsch ins neue Jahr!

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img_4333河内秀子(かわちひでこ)
東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』ウェブマガジン『think the earth』など。趣味は漫画とおいしいご飯。Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を、instagram(@yg_hidekawcで東ドイツデザイン、ごはんやカフェなどをアップしています。

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。Twitterで『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子