ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

ドイツ人の「お家ツアー」!

ドイツ人の「お家ツアー」!

人付き合いを長年していると、日本人とドイツ人は違う~!と思わされる場面がほんとうに多くあります。

 

このあいだ、あ!これだ、これこれ典型的なドイツの行動!と思ったのは、とあるドイツ人のお宅にご招待いただいた際に、

 

楽しい時間を過ごさせていただいたリビングルームはもちろん、その家の子供部屋、書斎、ゲストルーム、屋根裏部屋、そして寝室まで見せてくれたこと。

 

なんだか久しぶりに経験した「お家ツアー」ですっかりドイツが懐かしくなってしまいました。

 

私は日本に来て長いので、もうこのスタイル(?)を忘れてしまっていたのですが、そうでした、ドイツでは人を家に招く時、お客さんを連れて『この部屋は寝室』『この部屋は子供部屋』『この部屋は・・・』などと一部屋一部屋とまわり、いわば「お家ツアー」をすることが常識だったんでしたっけ。そういえばウチの父もやってました。

 

日本の感覚だと、ドイツ人のお宅に遊びに行って、お家ツアーをされると、一瞬「自慢なのかな」とか「ずいぶんとオープンなんだな」などの感想を持ちそうですが、実際にはこのお家ツアー、自慢でもなんでもなく、挨拶みたいなもんです。お客さんがお家に来たらお家ツアーみたいな(笑)

 

まあそもそも全体的な傾向として欧州のほうが日本より人を家に招く機会が多いですね。日本では気軽に人を家に招くことはあまり浸透していないような。住宅事情なども関係しているのでしょうけど、それ以前に、日本人はあまり他人に対して自己開示をしない、という点が大きいかと思います。で、逆にドイツ人は自己開示が大好きでして、自己開示こそが人間関係のベースであり、礼儀であり、常識でもあるのですね。

 

COLOURBOX3392265以前「ドイツ人は自己紹介が好き?」というコラムを書きましたが、初対面の自己紹介でけっこう深いところまで自分の情報を全部開示する、というのも同じ理由からだと思われます。

 

やはりドイツ人にとって、情報開示こそが信頼関係の第一歩だと言えそうです。自分も開示するし、相手にもそれを求めているところが(多くの場合無意識的にではありますが)ありますね。逆に日本の場合、控えめであることや謙虚さも信頼関係を築く上で大切にされるような気がします。

 

ただ日本文化に慣れていないドイツ人の場合は、この日本人の態度が「一歩ひいた感じ」にうつってしまい、ちょっとそっけなく感じるかもしれません。

 

 

・・・・と今回はドイツ人の「お家ツアー」について書きました。

 

私ですか?

 

えっと私は今3LDKに住んでいるのですが、荷物が多く収納スペースが少なく(涙)まあそれは生活感にあふれていて、とてもお家ツアーなどはできません(苦笑)

 

 

なので友人知人の皆様、お家ツアーはおろかお家にも招けない不義理をお許しください。

 

・・・いつか自分もお家ツアーができる日を夢見てがんばります(笑)

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

サンドラ・ヘフェリン