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日本の御神輿、ベルリン上陸!

©Gianni Plescia

©Gianni Plescia

日本の御神輿、ベルリン上陸!

難民受け入れ問題に大きく揺れ動いているドイツですが、首都ベルリンには、多彩な文化を受け入れよう、一緒に楽しんじゃおうという人が多いように思います。

そんな心意気をよく表しているのが「Karneval der Kulturen(文化のカーニバル)」。

毎年150万人以上の観客が集まるこのお祭り、ハイライトのパレードに、今年はなんと日本から御神輿がやってきます!!!

 

御神輿が登場するのは、今週末5月15日に予定されているパレード。13~16日まで開催される4日間のフェスティバルの中でも、一大ハイライトです。

今年は世界各国からの73グループ、約5000人が参加を予定しているそう。
極彩色の羽根飾りやキラキラ輝く民族衣装を身にまとった人たちがあふれる中に、わっしょいわっしょい!と御神輿が登場する?と聞いたら、お祭り好きとしては、血が騒ぐところ。

リハーサルにお邪魔して、横浜から昨晩到着したばかりの、神輿職人、宮田宣也さんにお話を伺いました。

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宮田さんは、2012年から「明日襷(アシタスキ)」という団体を立ち上げ、各地の御神輿を修理したり、担ぎ手が減ってしまったお祭りには担ぎにいったり……「祭り」の文化を次の世代へと伝えていくための活動をしています。

震災後に被災地でボランティアをしていたご縁で、宮城県雄勝の長い歴史を持つ御神輿を担がせてもらったという宮田さん。800年以上の間、外から来た人に担がせるのはタブー視されてきたという白銀神社の御神輿ですが、宮田さんの音頭でお祭りはとても盛り上がったそう。

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「本当の意味で復興の一歩を踏み出した、昔の賑わいが戻ってきたみたいだって涙を流して喜んでもらって。
この時、人の支えになる『祭り』って本当にすごいって思ったんです!
神輿職人だった祖父が2011年に亡くなったこともあって、自分が担がなきゃ、神輿の文化が消えてしまう!って危機感もあった」
と宮田さん。

日本での活動を続けていくうち、2014年、被災地へ支援をもらったことの恩返しとして、また日本の元気な姿を見せたいという思いもあって、NPO団体を通じて、南フランスで御神輿を担ぐことに。

翌年、タイでは、御神輿の一部が到着しないという大ピンチを、神輿の形を変えることで乗り切って、今年いよいよ、ベルリン上陸となりました!

Mikoshi in Berlin!



ベルリンにやってきたのは、宮田さんの祖父が40年前に作ったという御神輿です。
春日神社のロゴを背に、宮田さんは担ぎ棒をしめ縄でぎゅっぎゅっと固定し、最後の仕上げ中。

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リハーサルに集まった50名ほどの参加予定者の方々は、ドイツ人、日本人半々といったところ。
しかし見事に身長がばらばらです。ドイツ人はやっぱり背が高いしなあ、肩の高さが合わないのでは……と心配して見ていましたが、並び順を変えたりと工夫し、「わっしょい、わっしょい」とかけ声をかけて、気持ちをひとつにしていくと動きも合ってきました。

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緊張気味だったのもほぐれてきて、皆徐々に笑顔に。最後は全員で手拍子をうって、三本締めで、終了。大きな拍手が起こりました。

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「この御神輿には、御霊入れの儀式をしないので、そういう意味では“神様”は乗っていないかもしれません。
でも、僕は“神様”というのは、沢山の人の思いの集合体じゃないかと思っています。
大勢の人の心が集まると、大きな力になる。
お祭りに参加するみんなの心を1つにする、その象徴が御神輿じゃないかと。
神輿の中にベルリンの思いを詰めて、15日一緒にがんばりましょう!
皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!」

御神輿を担ぐ人は事前登録制ですが、応援、お祭りへの参加はもちろん当日飛び入り大歓迎!と宮田さん。
パレードは5月15日(日)12:30~ クロイツベルク地区、Hermannplatzからスタート予定。
(Schönleinstr./Urbanstr.)その後Hasenheide→Gneisenaustr.→Yorckstr. へと移動していきます。
本番の天気予報は晴れ、最高気温15度前後と過ごしやすい天気になりそう。
御神輿の熱気で暑くなるでしょうか?!
わっしょい、わっしょい! 懐かしいかけ声をかけて、日本のお祭り気分を味わいましょう!

(写真:Gianni Plescia )




FullSizeRender(1)河内秀子(かわちひでこ)
東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』ウェブマガジン『think the earth』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。趣味は漫画と美味しいごはん。祭り好き。Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。Twitterで『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子