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ドイツ人の近況確認“Wie geht es Dir beruflich und privat?“

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ドイツ人の近況確認“Wie geht es Dir beruflich und privat?“

またまた文化の違いについてです。

 

日本人が久しぶりに知人や友達に連絡をとる時、

 

「お元気?」とか「最近どうしてる?」

 

みたいな感じの聞き方が多いですが、

 

ドイツ人の近況確認はもっと直球型のことも多いです!

 

私も聞かれました!

 

„Hallo Sandra, lange nichts mehr gehört. Wie geht es Dir beruflich und privat?“

 

って。

 

この“Wie geht es Dir beruflich und privat?“

 

っていうのがポイント(?)でして、これはズバリ「仕事とプライベートの調子はどうですか?」と直球で聞いているのですねえ。

 

ちなみにドイツ人の言うprivatはほぼ100%「恋愛」のコトを指すので、

 

日本的な感覚で、「うん、プライベートは最近ヨガ教室に通っていて充実してるよ!」な~んて感じの返事をしてしまうと、

 

相手に「・・・ふ~ん。そうなんだ。」とそっけない対応をされる確立高し(笑)

 

まあ、日本の生活に慣れているドイツ人や、日本的な会話スタイルに慣れているドイツ人なら、そんなことないと思いますけど。

 

けど、ドイツ的なドイツ人の場合は、間違いなく「ふ~ん」ってリアクションになります(笑)

 

実際、私自身、何年か前、恋愛がらみで悩んでおりました時に、

 

ちょうどタイミング悪く(?)SNS上でドイツ在住のドイツ人の友達(女)から

 

„Hallo Sandra, lange nichts mehr gehört. Wie geht es Dir beruflich und privat?“

 

と「直球型」の連絡が来てしまい、

 

久しぶりの連絡にイキナリ恋愛相談をするのもどうなのかな?

 

と思い、「最近はよく花見に行ってるよ。日本は花見シーズンだよ。」(ちょうど花見の時期だった)と書いたところ・・・

 

返事はありませんでした(苦笑)

 

きっとつまらない人間だと思われたに違いありません。

 

それに比べると、日本流の「お元気にしてる?」は

 

思いやりに満ちた限りなく優しい問いかけのように思えてきます。だって相手に「教えたいことだけを教える」という選択肢を残させてあげているんですもの(笑)

 

そういう意味でも日本は「おもてなし」の国なのかな^^相手に配慮ができるという意味でね。

 

そういえば!

 

ウチの母(日本人)はドイツに長く住んでおり、もちろんドイツ語ができるのですが、

 

自分の中に日本的な感覚がまだまだ残っているようで、

 

ときにドイツ人から聞いたら不思議なことを言ったりします。

 

たとえば母親曰く「ドイツ語の“Mein Mann“という言い回しが下品に思えてしまう」んだそうです。("Mein Mann"を日本語に直訳すると「私の男」だからw)

 

「主人が~」というのをドイツ語で言う時、本来であればMein Mann(英語のMy husbandと同じ意味)と言わなければいけないのですが、母は勝手にコレを下品だと解釈し、

 

いつまで経っても電話の取次ぎの際に、

 

自分の夫のことをHerr Häfelinと言ってました(笑)

 

なので電話をかけてきた人に、「奥さんではなく秘書でも出たのかな」と勘違いされることがしばしば。

 

そんな、独特のこだわりを持った、かなり天然な母親ですが、

 

それを措いても言葉に関する「感じ方」や「ニュアンス」って難しいですよね。

 

例えば日本語を勉強した外国人が日本語ペラペラになっても、

 

どことなく母国や母語にまつわる「考え方のクセ」のようなものが日本語を使う際にも出ていたりもしますよね。Woman looking up on question marks above head isolated on white

 

日本語特有の言い回し(それは言語上そうなっているものや、文化的にそうなっているもの)に慣れるのに時間がかかる場合もありますし。

 

そして、母親の例を見ても分かるように、逆もまたしかりなわけで。

 

・・・と、途中で話がだいぶ飛んでしまいましたが、話を戻すと、

 

ドイツ人の挨拶や相手への近況確認(“Hallo, na wie geht es Dir beruflich und privat?“)の仕方はときにモロ直球!!!というお話でした。

 

また書きますね。

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

サンドラ・ヘフェリン