ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

世界三大映画祭を制覇!! 若き巨匠、ファティ・アキン監督最新作

© Gordon Mühle/ bombero international

世界三大映画祭を制覇!! 若き巨匠、ファティ・アキン監督最新作

 世界三大映画祭を制覇!!ドイツを代表する若き巨匠ファティ・アキン監督とは?

第71回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品・ヤング審査員特別賞受賞作品、ドイツの若き巨匠、ファティ・アキン監督最新作、『消えた声が、その名を呼ぶ』が12月26日(土)より全国で順次公開となります。

監督は、世界三大映画祭を制覇した、若き巨匠ファティ・アキン。『そして、私たちは愛に帰る』『ソウル・キッチン』に続く本作では、100万人が犠牲になり、ヒトラーがホロコーストの手本にしたと言われる悲しい史実(アルメニア人虐殺)を背景に、一人の男が深い絶望を乗り越える壮大な旅路を7年の歳月をかけ完成させました。

1973年にドイツ・ハンブルグにトルコ移民の両親のもとに生まれた監督は、95年、監督デビュー作となる短編「SENSIN…YOU‘RE THE ONE!」を発表し、ハンブルク国際短編映画祭で観客賞を受賞。

2006年の、偽装結婚から生まれる愛を情熱的に描いた『愛より強く』で、第54回ベルリン国際映画祭金熊賞(ドイツ映画では18年ぶりだった!、ヨーロッパ映画祭最優秀作品賞など数々の賞に輝き、一躍その名を世界に轟かせた。『クロッシング・ザ・ブリッジ~サウンド・オブ・イスタンブール~』(05)では、トルコ版『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』ともいうべき音楽ドキュメンタリーに挑み、高い評価を受けた。ドイツ・ハンブルグとトルコ・イスタンブールを舞台に、3組の親子の物語を描いた『そして、私たちは愛に帰る』(08)は第60回カンヌ国際映画祭最優秀脚本賞と全キリスト協会賞を受賞。ドイツ国内で100万人以上を動員し、大ヒットとなったコメディ『ソウル・キッチン』(11)では、第66回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞。30代にして、ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの三大映画祭で主要賞受賞を果たし、若き天才と称賛された(同じく三大映画祭を制しているポール・トーマス・アンダーソンにして、制覇したのは42歳)シリアスドラマからコメディ、劇映画からドキュメンタリーまで、幅広い表現でオリジナリティ溢れる映画を生み出し続けているドイツを代表する映画監督です。

ファティ・アキン監督の作品の特徴は、常に自分の出自であるトルコを意識し、文化的かつ地理的な境目を越えて生きる人々と、その世界を生き生きと描くこと。本作『消えた声が、その名を呼ぶ』(第71回ヴェネチア国際映画祭コンペディション部門正式出品、ヤング審査員特別賞)でも、現代トルコの暗部であるアルメニア人虐殺を取り上げ、主人公は生き別れた娘を探すため、3つの大陸を渡り、いくつもの国境を越えていく。今まで以上にスケールアップした本作では、ハリウッドの西部劇や歴史劇を意識したというファティ・アキン監督。本作の製作にあたり、マーティン・スコセッシ、ロマン・ポランスキー、アトム・エゴヤンといった監督たちからの協力を得て、映画『レイジング・ブル』『ニューヨーク、ニューヨーク』などで有名な伝説の脚本家マルディク・マーティンを共同脚本に迎え、いよいよ国際的な映画作家として飛躍を果たしています。

<その他、ファティ・アキン監督の国際的な活躍!>

★ニューヨークを舞台にしたオムニバス映画『ニューヨーク、アイラブユー』(09)にて、岩井俊二、ナタリー・ポートマンなど共に参加!
★ベルリン国際映画祭(01年)、カンヌ国際映画祭(05年)で審査員を務めている!
★新作は、ドイツで200万部を売り上げた大ヒット小説「14歳、ぼくらの疾走」の映画化!

 

<最新作『消えた声が、その名を呼ぶ』について>

© Gordon Mühle/ bombero international

© Gordon Mühle/ bombero international



1915年、オスマン・トルコ。鍛冶職人、ナザレットの幸せな日々は突然終わった。アルメニア人であるがゆえに妻と双子の娘から引き離され、砂漠での強制労働の末に、喉にナイフを刺され命を奪われそうになる―。仲間が命を落とす中、奇跡的に命をとりとめるも、声を失ったナザレット。もう一度、生き別れた娘たちに会いたい―その想いはたった一つの生きる希望となり、平凡だった男をトルコの灼熱の砂漠から、海を渡り、はるか遠くアメリカ・ノースダコタの雪降る荒れ地へと導いていく…。

愛はどんな絶望も越えていく―父親のひたむきな姿が観客の心を打つ感動の物語。ドイツ、キューバ、カナダ、ヨルダン、マルタと5カ国に渡るロケーションも見どころ。劇中、主人公のターニングポイントにもなるチャップリンの名作『キッド』を鑑賞するシーンもあり、映画好きにとっては目が離せないポイントとなっています。

12/26(土)角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか、全国順次ロードショー

詳しくはこちら

© Gordon Mühle/ bombero international

© Gordon Mühle/ bombero international

staff

アバター