今年もドイツ大使館アトリウムに「わたしのドイツ」が飾られました～♪

先日ネット公開した（⇒「わたしのドイツ2015全作品公開♪」）381点から職員さんの投票、選考会を経て今年の受賞作品が決定。
その後アトリウムに飾られる作品147点が選ばれたんだ。

どの作品も素敵でアトリウムが一気に華やかにニャりました♪=^_^=

今年は小学生の部で3位が2点選ばれ、新たに設けられた「ローテンブルク賞」に小・中学生の部からそれぞれ1点ずつ選ばれたので合計9点の作品が大使公邸でフォン・ヴェアテルン大使から表彰されるんだ。
（ドイツ大使館ホームページに詳細を掲載 ⇒ http://www.japan.diplo.de/Vertretung/japan/ja/02-botschaft/aktivitaeten/malwettbewerb-2015.html）

今年設けられた「ローテンブルク賞」はローテンブルクの市長さんが来日した時にフォン・リムシャ公使が「わたしのドイツ」について話をしたのがきっかけとなり、今回の「ローテンブルク賞」設定の運びとなったんだ。



バイエルン州中西部に位置するローテンブルク、実は「ローテンブルク（Rothenburg、Rotenburg）」という地名の都市はドイツに5つもあるため、正式には「ローテンブルク・オプ・デア・タウバー（Rothenburg ob der Tauber）、タウバー川沿いのローテンブルク」と表記。

以前ローテンブルクで働いたことがあるヒロミさんにローテンブルクについて聞いてみると・・・

ヨーロッパで起きた長い戦争の歴史の中でローテンブルクもまた戦場となる中、1600年代に街の発展がストップして結果的に街の姿が17世紀のままに保存されることになりました。
そして街並みの景観を保護する法律などで中世の街並みを維持、結果としてこの街の持つ素晴らしさが戦争で壊滅的な被害を受けることを回避することとなり、現在では多くの観光客がドイツの中世都市の街並みを楽しみに訪れます。



ローテンブルクはクリスマスの飾りつけのお店が有名ですけど、「ローテンブルク焼き」という焼き物もなかなか、「知る人ぞ知る」です。

また、街の祝祭劇にもなっている「マイスタートゥルンク（Meistertrunk）」の話も有名です。
17世紀、三十年戦争でプロテスタント側についたローテンブルク市は、カトリック軍に包囲され、防戦空しく占領されました。
占領したカトリック軍の将軍は、街の破壊と参事会員たちの処刑を宣告。
これをやめさせようと、市民が極上のフランケンワインを3.25リットルの容器になみなみとついで差し出したところ、将軍は「この大杯のワインを一気に飲み干す者がいたら、死刑囚を特赦する」と申し渡しました。
この申し出に進み出たローテンブルクの元市長のヌッシュは、見事ワインを飲み干し街は破壊と参議会員の処刑を免れました。
このワインの一気飲みが「マイスタートゥルンク」で、伝説として現在に伝わっているのです。
ローテンブルクのマルクト広場に位置する、参事会酒宴館（Ratstrinkstube）の建物の3階にある名物の仕掛け時計は、この「マイスタートゥルンク」のエピソードにちなんで毎日決まった時間に時計の左右の窓が開き、人形が現れ大きな杯でワインを飲み干す仕草をします。
そしてローテンブルクではこの故事にちなんで、毎年初夏の聖霊降誕祭に「マイスタートゥルンク祭り（Meistertrunk at Ratstrinkstube）」が行われています。



そしてこれからの季節、まるで絵本の1ページのように可愛らしい街並みの中で開かれるローテンブルクのクリスマスマーケットは、最もロマンチックで魅力のあるマーケットのひとつ。
おとぎの世界のようなクリスマスマーケットではフランケン地方のさっぱりした白グリューワイン（Glühwein、温かいワイン）やローテンブルク名物シュネーバル（Schneeball、雪の玉）という揚げ菓子も楽しむことができます・・・

ということで、この「ローテンブルク賞」はローテンブルクの街並みのように伝統的で美しい、幻想的なドイツの姿を描いた作品に贈られるんだ。

あ～絵の世界のようなローテンブルクに行ってみた～いニャ♪=^_^=

(10. November 2015)

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