ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

ドイツと日本を結ぶもの

ⒸGerman Embassy Tokyo

ドイツと日本を結ぶもの

千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館で開催中の「ドイツと日本を結ぶものー日独修好150年の歴史ー」にノラさんたちにくっついて行ってきたニャ=^_^=

1861年、プロイセンと江戸幕府が友好通商条約を結んで外交上の日独の歴史がスタート。
2011年、日独交流150周年をお祝いして多くの催しが実施され、これまでの歴史で育んできた友情をさらに未来へ発展させていくことを確認したんだ。

あれから4年、ここ「歴博」で開催中の展示は、まさにこれまでの日独の歴史の総まとめ!
わくわくしながら展示を見学。

2011年に皇太子殿下をお招きして国立新美術館でおこなわれた日独交流150周年記念式典で展示されていた「白磁透かし絵」も今回は10点も展示されていて、その美しさに再び目を奪われちゃった♪
これはベルリンのプロイセン王立磁器製作所(KPM)の製作でプロイセン国王から将軍家茂に献上されたもので、白磁版に複雑な凹凸が刻まれ風景や都市景観が表現、背面を光源にかざすことで鑑賞できるんだ。


さらに条約締結の為にプロイセンからやってきたオイレンブルク伯爵一行に随行したアルベルト・ベルク(1825-84)が描いた当時の日本の風景画も展示。
印刷物では見たことあったけど、実物と対面して感激♪
条約締結交渉が長引いて、かえって江戸の町をじっくり見物できたというエピソードにホッコリ=^_^=

長崎出島のオランダ商館の医師として有名なシーボルトはドイツ人。
後に日本に大きな影響を与えたこのフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト宛ての手紙も展示され宛名が「フ、フ、フォンシーホルト」と略されてて、ふ、ふ、吹き出しそうに・・・

青島の海軍兵士の日記の展示では、「Zur Erinerung an mein Weinachten in Japan 1914」と記され、切り抜いた着物を着た日本女性の写真とモミの木の葉っぱの押し花が添えられているページが展示。
俘虜として日本で過ごす兵士のクリスマスの様子に敵味方を超えた人間の尊厳が窺える・・・

他にも、工芸調査の為来日し『日本』を著し、ボン大学地理学教授を勤めたヨハネス・ユストゥス・ライン(Johannes Justus Rein 1853-1918)や、軍隊装備調査の為来日してドイツ大使館付き武官として勤務したカール・ハウスホーファー(Karl Ernst Haushofer 1869-1946)を紹介。

ⒸGerman Embassy Tokyo

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また、ドイツ大使館のことにも触れてて、1階会議室の壁面の1面を飾るモザイクの作者の名前(ヘディア・フレーゼ=ルックハルト)を初めて知った!

アデナウアー首相が来日し、迎賓館で日本の女性と歓談する写真に一緒に写っているのはハース大使!
でも、その時(1960年)はまだ大使じゃなかったんだ。
そしてその時の大使はハース大使のお父さんだったんだ♪

日本とドイツを、ドイツと日本を結ぶものはもっともっと他にも色々で、ここに展示できないほど。
例えばドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州のルール地方に渡り日独の架け橋となった日本の炭鉱マンたちの活躍とか・・・(⇒„Japanische Bergleute im Ruhrgebiet“)

もっともっと詳しく見学したかったけど、残念ながら閉館時間の17時に・・・
国立歴史民俗博物館ではこの企画展の他に、日本の歴史を原始・古代から現代まで6つに分けて紹介した常設展も。
今度はそちらもじっくり見学したい♪


未来にわたって日本とドイツがより強く結ばれていくよう願いつつ佐倉を後にしたニャ=^_^=

(01. August 2015)






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miau... ボクはドイツ大使館にこっそりと住み着いたネコ。名前はまだニャい・・・大使館では毎日いろいろなことがあるみたい。ボクが見た大使館の様子をこっそり教えてあげるね!=^_^=

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