YOUNG GERMANY ドイツ発 ライフスタイル・ガイド

ドイツで春を告げるモノ: シュパーゲル

Spargelgericht

ドイツで春を告げるモノ: シュパーゲル

ドイツにも、やっと春がやってきました!

ドイツで春を告げるモノといえば、これ。
「シュパーゲル」こと白アスパラガスと苺です!

spargel_2013_webレストランには白アスパラガスを使ったメニューがこれでもかと並び、市場や街中にも次期限定の特設スタンドが現れます。

実は、ドイツ産シュパーゲルのシーズンは約1か月。
毎年6月24日のヨハネスの日(Johannistag)までと決まっていて、この日以降には食べることができません。
次の年の味を保つために、休ませなければいけないのだとか。

日本人ほど限定品には弱くないドイツ人でも、長い冬の終わりを告げるこの味には目の色を変えます。

 

spargel_beelitz spargel_markt1

spargel_stechen2シュパーゲルは透き通るような白さと甘味を保つために、土の中に埋めて日に当てないように注意して育てるうえに折れやすいので、収穫もそっと土を掘って専用の刃物で一本ずつ刺して収穫する、本当に手間のかかる野菜。
しかも、収穫後はどんどん水気が失われてしまうので、できれば朝掘りの新鮮なものを、その日のうちに料理しないと筋っぽくなってしまいます。

採れたての旬の美味しさを味わうなら、シンプルに茹でただけが一番!
穂先の下から皮を剥いて、端の固いところは落として、砂糖と塩を入れた水でゆっくり煮ます。
(茹で汁にはアスパラの旨味たっぷりの出汁が出るので、皮を入れて煮出してポタージュに。)
好みの茹で加減にできるのも、お家シュパーゲルの嬉しいところ。

 

spargel_schaelen spargel_essen_anke

添えるものやソースも好みがあるようで、
カリカリのパン粉入りバター、オランデーズソース、オリーブオイルにレモン、
フランクフルト風ハーブソース、
茹でジャガイモ、ロースハム、黒い森の燻製ハム(Schwarzwälder Schinken)、スモークサーモン、クレープ……
シュニッツェル添え、なんていうどっちがメインだか分からない組み合わせもあります。

spargel2014(シンプルにバター)
spargel_mitschinken_web(黒い森のハム添え)

私は長年、シンプルにバター醤油+芋派だったのですが、南ドイツで、本場の黒い森の燻製ハムを頂いてから、熱々のシュパーゲルx燻製ハムの美味しさに開眼。
燻製の香ばしい匂いと、とろっとなった脂身の塩気が、ほの甘く柔らかい白アスパラガスにぴったり!
昔からある定番の組み合わせ、ってやっぱり理由があるんだなあ……としみじみ。

レストランでは緑と白のアスパラガスを組み合わせてリゾット、オーブン焼き、フライなんてのもありましたが、なんとベルリンではこんな食べ方も!

Spargeleis1_websizeシュパーゲルアイスです!!
クロイツベルク地区にあるEissalon tanne B

一見バニラのようですが、口に入れるとシュパーゲルのあの香りと甘さ!

店の前の黒板にも「Spargeleis ist da!」とシュパーゲルアイスの到来が書かれていて、次々とお客がコレを注文していきます。

皆、好きなんですねえ。

私はいつもシュパーゲル&苺の組み合わせで注文します。

 

苺もドイツでは5月末から6月にかけて現れる、春の訪れを告げる果物。
大きな駅の前に苺型の特設スタンドが次々と現れ、目をひきます。
店頭には本体が真っ赤でぷつぷつ種がついた苺熊が……

erdbeer_stand erdbaer

苺はドイツ語でエアドベーレ、熊はベアーなのでたぶん駄洒落、、ですよね?
売り子さんも真っ赤なTシャツに、イチゴ模様のインスタントタトゥー!

erdbeer_tattoo

……このスタンドの苺が大安売りになる頃には、ドイツもすっかり初夏なのです。

 




 

©Hideko Kawachi

©Hideko Kawachi



著者プロフィール
河内秀子(かわちひでこ)

東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。
趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。
Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。Twitterで『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子