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ソルブのイースターエッグ

©Kawachi

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ソルブのイースターエッグ

最高気温が10度以上という日もちらほら、ゆっくりと春が来ているベルリンです。
ドイツで春の訪れとともに祝われるのがイースター、復活祭。
「春の始まりFrühlingsanfang(春分)」3月21日以降の最初の満月の後の日曜日が、復活した日とされ、今年は4月2日に緑の木曜日(聖木曜日)Gründonnerstag、3日が聖金曜日Karfreitag(キリストの受難の日)そして4月5日と6日がイースターの日曜日と月曜日。金曜日と月曜日が祝日なので、イースターは日本のゴールデンウィークのような大連休となりドイツ中がお休みムードになります。

さてさて、イースターが近づいてくるとお店のショーウィンドウや、お家のテーブルデコレーションなどに、カラフルに彩られたイースターエッグが登場します。色々な色や模様のものがあるのですが、中でも私が一番気に入っているのがSorbische Ostereier(ソルブのイースターエッグ)です!

「ソルブ」とは?
もともとはスラブ民族で、6世紀の民族移動の際にザーレ川とナイセ川の間辺りにやってきて定住しました。現在は国籍はドイツ人なのですが、独自の言語と文化、風習を持ち、ベルリン郊外のブランデンブルクからザクセンにかけて現在6万人が暮らしていると言われます。ddr_briefmarken_sorbischetracht民族衣装もかわいらしいのですが、精緻なろうけつ染めをほどこしたイースターエッグは本当にステキ!先日、このイースターエッグのろうけつ染めを見る機会に恵まれました。

使うものは、鶏の羽根を加工した小指のツメの先ほどの刷毛とスプーンを曲げて作った、ろうを暖める仕掛け。(瓶やジャガイモに挿して固定)後はロウソクと、卵と食用色素。ソルブ人は貧しい暮らしをしていたこともあって、身近で安価な素材で作れることが大事だったのだとか。

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独特の模様や色にはそれぞれ意味があり、三角は「狼の歯」で、その数が多ければ多いほど悪いものから守ってくれる。
くさび形は「カラスの足跡」で、賢さ、正しい道へと導くもの。三角を並べた星型の中心に点、があるものは「ミツバチの巣」、豊穣や勤勉さを現す。……などなど。色々な思いを込めてイースタエッグを作り、プレゼントしていたそうです。

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ソルブ人が暮らす地区として有名な、ザクセン州のバウツェンや、ブランデンブルク州のシュプレーヴァルトでは、イースターのお祭りが盛大に祝われ、各地で、このソルブのイースターエッグが手に入ります!ミュージアムなどでは、このろうけつ染めの実演などもあるよう。1個8〜15ユーロと、決して安くはないですが、毎年少しずつ買い足して行きたいと思います!

シュプレーヴァルトは、まだまだドイツではマイナーな観光地ですが暖かくなってくればカヌーでゆったり川下り、有名なキュウリのピクルスを食べたり、名物のフラックスシードオイルのマッサージなど、ベルリンから半日ほど遊びに行くにはぴったり。お薦めですよ!




 

©Hideko Kawachi

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著者プロフィール
河内秀子(かわちひでこ)

東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。
趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。
Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。Twitterで『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

河内 秀子