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インタビュー:ディーター・コスリック(ベルリン映画祭総合監督)

インタビュー:ディーター・コスリック(ベルリン映画祭総合監督)

インタビュー:ディーター・コスリック (ベルリナーレの舞台裏で活躍するベルリナーレ芸術監督および総合監督
ディーター・コスリックはハンブルグ市長のスピーチライター、ハンブルグ映画基金事務局長、ノルトライン・ヴェストファーレン州映画財団事務局長をはじめ、ヨーロッパ映画アカデミー(EFA)共同創立者でもあります。「今回は、私にとって32回目、ディレクターとしては14回目のベルリナーレです。私にとって結婚と情事が1つになったようなものです。1983年からベルリナーレを経験し、今も変わらず愛しています。今では10の異なる部門があり、創造的な人々、映画、イベントをすべてここにまとめるのはエキサイティングなことです。ベルリナーレは民主的映画祭です。映画の選択については必ずしもそうではないかもしれませんが(笑)、誰にでも開かれています。映画ファンは自腹を切ってやってきます。

私にとってベルリナーレでの最高の瞬間は、氷と雪が中心的な役割を果たす自閉症についての映画「スノーケーキを君に」のオープニング上映の夜のことでし た。アラン・リックマンとシガニー・ウィーバーがレッドカーペットを歩いていたとき、映画の中そのままのように、ベルリンに雪が降ったのです。突然、1匹 の蝶が紛れ込み、照明と粉雪の中をひらひらと飛びぬけて行ったのです。それは魔力的な瞬間であり、映画そのものでした。

2015年のベルリナーレは、映画と30万を超えるベルリナーレのファンの熱気がベルリン全体、そして世界全体に広がれば、素晴らしいものになるでしょう。

今年の最大のイノベーションは、最新鋭のドルビーアトモス・サウンドシステムで、ベルリナーレ・パラストで上映されるコンペ部門の映画にすばらしい音質を提供してくれることです。さらにヨーロッパ・フィルムマーケットでは、良質のテレビ映画シリーズを見ることができます。

2019年までの大胆な計画は、最高の映画、肉なし、ゴミなし、原発なしです。いや、真面目な話ですが、私たちは貧しい人たちと難民に対する責任を担い、 健康な環境と、総体的に平和で寛容な雰囲気を作り出さなければなりません。私たちは多様性と人権に賛同し、人種差別主義に反対しています。」

ユッタ・ブレンデミュール
GermanFilm@canadaにベルリナーレについてブログ投稿
英語原文からザビーネ・ボーデの翻訳
翻訳: 山下あきこ
Copyright: Goethe-Institut e. V.
2月 2015


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