ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

新・ベルリン土産?! 創業1880年の老舗チョコレート工房

新・ベルリン土産?! 創業1880年の老舗チョコレート工房

ベルリンに住んで、はや14年。しかし、いまだに「ベルリン土産」にはいつも頭を悩ませてしまいます。ベルリンは、旧東ベルリン側は小さな商店の多くが国有化されてしまい、旧西ベルリン側は西ドイツから隔離された飛び地だったという歴史を抱えているためか、そもそも老舗のお店がとても少なく、その上、お菓子などでこれぞベルリン名物というものがない!

お土産を選ぶときの個人的なポイントは
●壊れにくい
●軽い
●かさばらない/分けやすい
●お手頃価格
●パッケージがかわいくて、ベルリンらしさ(ドイツらしさ)がある。

なのですが、これが案外難しいのです。
バウムクーヘンはかさばるし、チョコのお店はいくつか有名店があるのですが、1つは有名すぎて日本でも買えるし、2つ目はパッケージがバウハウスモダンで簡素なので贈る人を選ぶ感じ。そこで結局ミニサイズのドイツ製のオーガニックコスメや、ベルリンのデザイナーが作った文房具、エコバッグなんかをちょこちょこ買っていくのですが、クッキーとかチョコで、「THEベルリン」なモノがあれば良いのにな~ と常々思っていました。

そんな時、KaDeWeデパートで発見したのがこの「sawade」!

sawade_box sawade_box2
アールデコっぽいデザインの、カラフルな紙箱、モスグリーンの丸箱にリアルな熊がプリントされたパッケージには「Berliner Gruesse」の文字が。わ、これはお土産にぴったり!!と、思ってざくざく買い込んでしまったのですが、ふと、「sawade」ってこんなデザインだったっけ?深緑のパッケージに金色の紐という、とても地味であか抜けない印象の包装だった気が……と?

実は、この「sawade」は創業1880年の老舗でしたが、2013年に破産してしまったのです。そこに助け舟を出したのが、若手のグラフィックデザイナーとケイタリング会社のオーナー。味は保ちつつもパッケージとラインナップを一新し、今秋いよいよ再スタートを切った…… というわけだったのです!

ボックスはアールデコっぽいモノクロの幾何学模様に赤や渋いパステルカラーのコントラストが目立つ組み合わせ。1個ずつ買えるトリュフボールTrüffel Kugelもピンクや水色、黄色、淡い紫色にモノクロの水玉がついたキャンディみたいなパッケージで、かわいい♪ ネックレスみたいにしたら、クリスマスプレゼントにもなりそうです。味はピスタチオ、キャラメル、マジパン、ヌガー……とナッツ系や卵リキュールやシャンパン、コアントローみたいな、お酒入りもあり。卵リキュールは金色、シャンパンはもちろんシャンパンゴールド!

sawade_innen sawade_kugel

11月には、Hackesche Hoefe に洒落たポップアップストアもオープン。新・ベルリンお土産の定番として、これから人気が出て来そうな予感です!



☆Sawade Mitte Pop-Up Storeは、Hackesche Hoefe 正面入口入ってすぐ。 第1ホーフにあります。
月〜金:11時〜19時、土:12時〜17時、日:休
http://sawade.berlin/

sawae_popup




 

©Kawachi

©Kawachi



著者プロフィール
河内秀子(かわちひでこ)

東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。
趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。
Twitter(@berlinbau)で『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

 

 

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。2003年、ベルリン美術大学在学中からライター、コーディネーターとして活動。雑誌『Pen』『derdiedas 』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。
趣味は漫画と東ドイツとフォークが刺さったケーキの写真収集、食べ歩き。蚤の市やマンホール、コンクリ建築も大好物。
Twitterで『#日々是独日』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。@berlinbau

河内 秀子